- 中古
- 書籍
- 文庫
愛をください 光文社文庫
定価 ¥565
220円 定価より345円(61%)おトク
獲得ポイント2P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | 児童養護施設で成長し、自殺未遂を繰り返す十八歳の李理香の許に、見知らぬ男性から突然一通の手紙が届く。自らも同じ境遇だと明かす手紙の主・基次郎が綴る素直な文面に、李理香は次第に心を開いていく。しかし、二人に待ち受けている運命がは意外なものであった。菅野美穂主演でドラマ化もされ話題になった、往復書簡が織りなす純粋な愛の物語。 |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2009/06/20 |
JAN | 9784334746001 |
- 書籍
- 文庫
愛をください
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
愛をください
¥220
在庫なし
商品レビュー
3.8
15件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
相性が悪いのか、今まで読んだ作品のどれ一つも素晴らしいとは思えない作家が、この辻仁成だ。 なにかこう気取ったような文体。 不自然な設定から生まれる不自然な人間関係。 言動に説得力のない登場人物たち。 何よりも、主人公たちの不誠実さが嫌いです。 この作品も、今まで人を信じたり好意を持ったりしたことが一度もないという18歳の少女が、突然同じ境遇だという男性から手紙をもらい、文通を始めるという突飛さに、のっけからうんざりする。 しかも、手紙の中では嘘は書かないという約束まで。 見ず知らずの年上男性(と名乗る人)と、そんなことするかね。 東京に住む李理香と函館に住む基次郎は、びっくりするほど互いの内面に踏み込む手紙を交換し合い、友だちなどできたためしがないという李理香は、簡単に基次郎に懐く。 ドラマチックに盛り上げたいのはわかるけど、そんなに不幸のてんこ盛りにしなくてもいいんじゃないのかなあ。 母を亡くし、父に捨てられ、養護施設でいじめられながら育った李理香。 ひょんなことから実父が近所に住んでいることを知り、憎しみからひどい言葉をぶつけるのだが、それが大きな事故の元になり…。 李理香のことを忘れたことがないと言い、李理香のことばにショックを受ける父。 だけど、それならどうして李理香を探し出そうとはしなかったのか。 自分だけ再婚して子どもも生まれて、幸せな家庭を築きながら、李理香の何を忘れていなかったというのか。 そして、知人に押しつけたまま捨てたもう一人の子どものことは、最後まで思い出さなかった父。 作品中に言われるほど、いい人とは思えない。 やっぱりこの作者、その人の言動がその人を表現する、ということができないんだな。 地の文や台詞でいくら「いいひと」と言われても、実際の言動と言う補強がないから説得力がない。 今後彼の作品は、もう読まなくてもいいなあ。 私には合わな過ぎるので。
Posted by
前略 泣けませんでした。理由は読書半ばですぐにオチにピンときてしまったのと、どうやら自分は美談に慣れていないようです。養護施設で育った男女の文通物語。男性側がどえらいロマンチストで戸惑いました。私は泣けなかったとはいえ、美しい話であることには間違いなく、愛のわからないリリカが時に...
前略 泣けませんでした。理由は読書半ばですぐにオチにピンときてしまったのと、どうやら自分は美談に慣れていないようです。養護施設で育った男女の文通物語。男性側がどえらいロマンチストで戸惑いました。私は泣けなかったとはいえ、美しい話であることには間違いなく、愛のわからないリリカが時に間違い、悩み、揺れながら正しく生きようとする姿。そこには感銘を受けました。
Posted by
男女が文通を交わすにつれどんどん時が進み、物語が動いて行く小説。手紙が届くまでの時間にも、お互いの生活が動き、届くまでの時間をとてももどかしく感じるようになっていた。小説の結末もなかなか衝撃が大きく、また辻さんを好きになる一冊となりました。
Posted by