だから、田舎に暮らす

西寺桂子【著】

• 販売会社／発売会社: 牧歌舎/星雲社
• 発売年月日: 2009/05/30
• JAN: 9784434132124

商品レビュー

2009/08/03

東京での編集者生活で知り合った那須にログハウスを建て、女一人暮らしが始まる。

隣人の好奇心も、温泉町の知り合いのおせっかいも、会社の中の人間関係のように難しいけれど、
山の中に暮らす歓びや楽しさは格別ですよ！！ってお話なのですが、

地響きがするようなどんぐりが地面に落ちる音の凄さを味わい、カラスの標的になりそうになったり、
カエルや蛇、その他さまざまな動物や鳥の野性味あふれるパワーにもオドロキ、蟻に刺されて大変なめにあったり・・・。しかしお手入れしている山百合などの山野草の美しさ、山菜摘みの収穫の味、
そして流星群の飛ぶ暗闇や、夕焼け、朝焼け、虹・・など大自然の豊かさは
何よりも都会人だった西寺さんを慰め力づけ、歓びが体をめぐるのだ。

別荘地（近くにはペンションがいっぱいできたそうだ）のひとり暮らしは、庭や家屋の手入れで大変そう。
そんな中で不器用だとはいいながらパッチワークに嵌まり、銀座で個展などもしている。

私にはできそうもないけれど、ちょっぴりうらやましい気にもなった。