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手記から学ぶ統合失調症 精神医学の原点に還る
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 金原出版 |
発売年月日 | 2009/05/20 |
JAN | 9784307150637 |
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手記から学ぶ統合失調症
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「本書は、20世紀の後半に統合失調症(当時は精神分裂病)とよばれる状態にあった人々の手記を通して、病から免れている精神の存在を確認し、ほかならぬ精神医学がこれまで不当に貶めてきた当事者の人格を復権しようとする試みである」はじめに より。 当事者の手記と精神科医の考察が読める。 ...
「本書は、20世紀の後半に統合失調症(当時は精神分裂病)とよばれる状態にあった人々の手記を通して、病から免れている精神の存在を確認し、ほかならぬ精神医学がこれまで不当に貶めてきた当事者の人格を復権しようとする試みである」はじめに より。 当事者の手記と精神科医の考察が読める。 取り上げられている手記から読み取れるのは闘病生活の記録だけではなく、精神疾患でありながらも、当事者に、病気から自由な、研ぎ澄まされた健康な意識が存在していることであるだろう。 手記を書いているのが回復した当事者ということもある。 しかし、この「回復」というのも難しいところで、自分の病的な状態を認識し、客観的に見られるようになれば症状は落ち着くものの、依然、幻聴・幻覚が完全に消えず、自殺による死亡率は高い(生涯リスクは5%、自殺企図率は20~40%)ようである。 この本で紹介されているのは「治癒」したひとの記録ではなく、病と共生している人たちの現状報告であるので、いくら重い精神病であっても、健康な主体が常に存在しているという事実を認識できる。 統合失調症であれば経験するであろう一通りのことに触れられている。良書。
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