中学校でブルースかよ!?

深田悦之【著】

• 販売会社／発売会社: 毎日新聞社
• 発売年月日: 2009/05/30
• JAN: 9784620319216

商品レビュー

2013/01/23

同僚の人から借りて、深田悦之著「中学校でブルースかよ！？」を読みました。

　ミュージシャンの作者が、民間出身の校長がさまざまな取り組みをしているということで、ちょっと前に話題になった杉並区立和田中学校で、選択教科の音楽のギターを教えることになり、その体験をまとめたノンフィクションです。

　つかみどころのない１５歳の中学生との出会いから、ギターをどのように興味を持たせ、教えていったらいいのか、悩みながら、そして、大きな壁にぶつかりながら、作者が体当たりでチャレンジしていく様子が述べられています。

　そこには大きな感動などありません。

　しかし、それだけにその時の緊張感や苦労の様子が切実に伝わってきて、読み応えがありました。

　中学生との出会いの曲にブルースの名曲「スウィートホーム・シカゴ」を使っているところなんか、この曲が好きな自分にとっては、なかなかやるなあと思いました。

2011/09/15

職場体験なんかで来る中学生と接すると、「反応が薄い」っていうのはすごーくよく分かる（笑）。でもだからといって、擦れてるとか、やる気がないとかいうのはイコールじゃない。他人に気を遣うぐらいには大人で、本音を隠しきれないぐらいには子どもの・・・深田さんいうところの「不機嫌な季節」にいる彼らとは、微妙な反応の変化をキャッチしながら、まさに体当たりでぶつからなければならない。

選択音楽/ギターの、最後の授業で起ったことは、ささやかなこととはいえ、なんだか体当たりで臨んだ時間が報われたようで、感動した。劇的ではない、そのそっけなさがまた、中学生らしい。
中学生とブルースの”心”に、通じるものがあるとは。おもしろい発見だった。

2009/11/12

実話でした！
中学生という”生き物”に戸惑いながらも
正面から向かい合う

ギターを授業でやりたい・・・と学校は言う
コードだけで嫌気がして、演奏になんて無理

どーする

Ｅ７とＡ７だけでジャカジャカしたら曲に
難しいコードなしで演奏ったら
・・・ブルースしかない！！

中学生の反応がリアルに辛いけど、最後に
ホットするいいシーンが・・・

予想外に面白いです