自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき

V.J.ターナー【著】, 小国綾子【訳】, 松本俊彦【監修】

• 販売会社／発売会社: みすず書房
• 発売年月日: 2009/05/20
• JAN: 9784622074625

商品レビュー

2014/08/18

当事者の書いた血の通った専門書。自傷を嗜癖で依存と捉え、回復への道を分かり易く説く。ページ数は多いが、専門家以外でも理解出来る。自傷への距離感が、読んでいて心地良い。訳、監修の後書きも、心温まる。日本人には、後半のスピリチュアルは理解し難いかもしれない。この本により、当事者や関係者が、少しでも幸せに近づきますように。

2010/08/23

実際に自傷していた精神科医が、みずからの回復の中から、書き上げた本。おなじアディクション（依存症）にくるしむ方に参考になる視点・アイデアがいろいろ出ていて、きっかけを与えてくれる本。ＡＡで使用される１２ステップの活用が基軸になっています。

2010/01/22

自傷は依存症という観点で当事者でもある医師が書いた本。
的外れな理解ぶりっこや説教臭さがなくて良い。

自傷は麻酔薬。痛みから逃れるために、わかりやすい傷で覆い隠す。
どうしようもない状況を遣り過すための応急処置は、その場をごまかすだけで真の解決にはならない。
それでも今までそのようにして生きのびてきたから、麻酔を手放すのは恐ろしい。

助けが必要な人ほど助けにくい人になってしまうのが悲しい。