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世界はカーブ化している グローバル金融はなぜ破綻したか
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
| 発売年月日 | 2009/05/20 |
| JAN | 9784198627386 |
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世界はカーブ化している
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商品レビュー
4
7件のお客様レビュー
これはフラット化する社会に書かれていなかった金融部分の今後について深く学べます。 すごく納得のいく1冊ですね。この本は。。 1冊蔵書に加えるべき本だと思います。
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ベルリンの壁が崩壊して資本主義国と共産主義国の区別がなくなるフラットな世界になったことでこの20年間に様々な影響を受けてきましたが、金融の世界はフラットではなくて”カーブ化している世界”というのがこの本の趣旨です。 2年ほど前まではヘッジファンドが驚異的な成果をだしていました...
ベルリンの壁が崩壊して資本主義国と共産主義国の区別がなくなるフラットな世界になったことでこの20年間に様々な影響を受けてきましたが、金融の世界はフラットではなくて”カーブ化している世界”というのがこの本の趣旨です。 2年ほど前まではヘッジファンドが驚異的な成果をだしていましたが、失速したスピードも速かったと思います。実際に使っているお金とは比較にならないスケールのバーチャルなお金が出回っていて、実際のお金の本来の働きは発揮できなくなってきているのではないでしょうか。 サブプライム問題を引き起こすことができたシステムである証券化によって借り手のリスクを低減すると言うのは聞こえは良いですが、本来の業務を放棄しているとしか私には思えません。あと何年かで金融システムが根本から変わるのかもしれないと、この本を読んでいて思いました。 以下は気になったポイントです。 ・サブプライムローンの問題は、損失の規模ではなく、どこにあるかという情報が欠如していること(p20) ・雇用に関しては、アメリカは国内調達国(インソーサー)である、外国人のアメリカへの投資は、アメリカ人の外国への投資よりも5000億ドルも多い(p36) ・アメリカはかつて、透明性、法の支配、良き政治環境、生産性向上を促す状況を兼ね備えた”信頼の砦”だったが、いまは全世界から疑いの目で見られている(p48) ・アメリカが双子の赤字にもかかわらず生き延び反映できた理由は、グローバリゼーションのおかげである(p56) ・証券化という金融操作によって、貸し手の銀行は借り手の返済不能というリスクを背負わなくてすむようになった(p62) ・石油価格が高値に跳ね上がり、ドルの下落が避けられない状況となり、ドル建てに限っていた産油国が、使用通貨の多様化を検討し始めた(p69) ・現在、外国人が所有するアメリカの中長期国債は2.2兆ドルだが、57兆ドルを超える家計資産額(純資産額)と比較すると、それほど大きくなる(p71) ・アメリカの債務残高のGDP比は65.7%、ドイツは66.8%、日本は176.2%、絶賛されたクリントン時代(1996年:68.9%)よりも低い(p71) ・偉大な経営者になるコツは、「会社にいるクズを我慢すること」、どんな組織でも80%ほどの人々は平均かそれ以下の生産性しか発揮できない(p105) ・1960年にはソ連、70年代後半にはドイツが、80年代後半は日本、現在は中国が世界を支配すると世間一般では思われている(p123) ・中国は1820年には世界のGDPの3分の1、人口は36%、一人当たりGDPは世界平均の90%、現在は世界GDPの5%、人口20%、世界平均の25%程度、これは200年に及ぶ激烈な社会変化によるもの(p132) ・中国での最重要事項はすべて、共産党最高幹部による政治局常務委員会(9人)で決定される、胡錦涛主席がどんな約束してもこの委員会での過半数の承認が必要(p135) ・中国の実質金利(名目金利からインフレ率を差し引いた金利)が以前から、マイナスかゼロ、なので多くのお金を借りて、多くの資産(土地を含む)を買ってきている(p143) ・中国では外資系企業が雇用者数では3%に過ぎないが、輸出で55%、輸出の伸びの80%、GDPの22%、GDP成長の41%を担っている、外資系企業の労働生産性は国内企業の9倍高い(p159) ・現在、東京為替市場の取引時間中に行われる世界の為替取引の5分の1程度が、日本の個人投資家によるもので多くは女性(主に主婦)である(p178) ・グリーンスパンは、ITバブル崩壊と911同時多発テロ後のデフレ時代に、短期金利を1%まで下げることで日本のような経済的麻痺を避けることができた、住宅バブルは招いたが(p261) ・アメリカ人の40%は所得税を払っていない、20%は給付金を得ている(p300) ・サブプライムローンを抱えているSIVという簿外小会社が発行するCPを安全であると、格付け会社が評価してしまい、CPの担保となる債権は証券化された(p311) ・オハイオ州の人々がサブプライムローンを払えなくなると、突然ドイツの銀行が破綻寸前に追い込まれた、アメリカの格付けの高いCPを購入していたため(p312) ・欧米にて内需の新たな源として利用するのは、住宅と自動車に代わって、環境関連投資であろう(p337) ・通信技術を駆使してフラット化したのような感覚になるが、グローバル金融を規制している取引は表面的で、その裏では市場参加者の様々な思惑によって様々な現象が発生している(p349)
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トマス・フリードマンが「フラット化する世界」で書いたように、世界はグローバリゼーションによって、フラット化している。という主張を、サブプライムローン崩壊から始まった金融の大崩壊など、金融面でのパラダイムシフトを引き合いに、世界がフラット化するどころかカーブしている(歪んでいると...
トマス・フリードマンが「フラット化する世界」で書いたように、世界はグローバリゼーションによって、フラット化している。という主張を、サブプライムローン崩壊から始まった金融の大崩壊など、金融面でのパラダイムシフトを引き合いに、世界がフラット化するどころかカーブしている(歪んでいるというのが、ニュアンス的には適当か)ことを示す本。著書は各国の中央銀行総裁や高級官僚と深いコネクションを持ち、その彼らのコンサルティング経験から、今の金融がどのような状況にあるかを紐解く。 主張をまとめてみる。 ◆今や、中央銀行に大きな影響力はなくなってしまった。=グローバル経済は操作できない。 ◆レーガン政権・クリントン政権ともグローバリゼーションによってアメリカは経済成長を遂げたわけだが、そのときの弊害として、今は中国やインド・産油国といった国々の(特に国営)ファンドの動きに絶えず注意しなければならない。 ◆アメリカの成長を支えてきたのは、起業家によるイノベーションであり、それを容易にしてきたのが金融だったのだ。その起業家を今後も生み出し続けられるようにしなければ、アメリカは衰退する。 ◆日本の「失われた10年」やイギリスの「ポンド危機」のように実にちょっとしたミスが、国家を破産に追いやる致命傷になりうる。 ◆階層階級の闘争(例えば、低所得労働者の金持ちに対するねたみetc.)を長続きさせると、解決策の模索に対して、非常に痛い足枷となりうる。 ◆アメリカの衰退を防ぐには、政治がいかにバランスの取れた政策を採れるかにかかっている。 これはアメリカだけに当てはまるわけでは全くない。日本だろうが、ヨーロッパだろうが、全く同等に活用できるだろう。どの国も同様に被害を受け、同じルールの下で戦っているわけだから。
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