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ことばを深呼吸
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ことばを深呼吸

川口晴美, 渡邊十絲子【著】

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ことばを深呼吸

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京書籍
発売年月日 2009/05/20
JAN 9784487802852

ことばを深呼吸

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2009/09/08

 「芸術祭」が好きだ。 私の住む新潟では、「大地の芸術祭」と「水と土の芸術祭」が開催されている。 広域屋外現代アート展と言い換えればよいのか。さまざまなアート作品が、街、田、畑、山、川、潟に出現し、また使われなくなった学校、民家が再生されたりもする。 私は、あまり下調べをせずに出...

 「芸術祭」が好きだ。 私の住む新潟では、「大地の芸術祭」と「水と土の芸術祭」が開催されている。 広域屋外現代アート展と言い換えればよいのか。さまざまなアート作品が、街、田、畑、山、川、潟に出現し、また使われなくなった学校、民家が再生されたりもする。 私は、あまり下調べをせずに出かける。「こんなものがこんなところに!」と驚かされるのが楽しい。 『ことばを深呼吸』は、ことばと遊び、ことばのレッスンを受ける本。 二人の詩人の手によるものなので、いくつもの詩が紹介されている。 詩は、ちょっと苦手かな。 小学生の頃、国語の時間に朗読させられると、普段はあまり使わない言葉遣いがなんだか照れくさかった。 また、いきなり、詩を作ってみましょう、と言われて、どうしたらよいかわからず、校舎の3階の窓から山がよく見えたので(窓際の席だった)、山はきれいだ、すばらしい、みたいな詩を作ったら、「もっと自分の気持ちを書きましょう」みたいな評が返ってきて、いや、そのときの気持ちをそのまま書いたんだけどなあ、なんて困惑した。 けれど、この本を読んだら、詩が、もっと身近なものに思えてきた。 自分の好きなことを20個挙げさせ、それを谷川俊太郎さんの「生きる」という詩に当てはめてみる。 北原白秋の詩(童謡)「赤い鳥小鳥」の一部を並べ替えてみる。 山村暮鳥の詩「風景」(?いちめんのなのはな?が繰り返される)から連想し、工事現場にあった標語をベースに詩をつくってみる。 なんだかおもしろい。 また日常の風景をよく観察し思い浮かべ、それを言葉にしてみる、という作業もある。 そこには新しい発見がある。 それは、芸術祭のアート作品のように、日常の風景もちょっと違う目で見てみたら、新しいものが生まれ、驚きが生まれる、ということにつながるのかもしれない。 私が気に入ったアート作品のところに、子どもたちが大勢やってきた(そこは中に入れる)。 子どもたちの驚くのを期待して、少し離れたところから見ていた。 「こわい!」「きゃー!」「出ろ!」 えっ、不評。 アートと詩を理解するには時間が必要なのかもしれない(そうでないかもしれない)。 図書カード残額 2604円

Posted by ブクログ

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