八月のトルネード

阿部珠樹【著】

• 販売会社／発売会社: ベストセラーズ
• 発売年月日: 2009/05/25
• JAN: 9784584131596

商品レビュー

2012/04/16

タイトルは、トルネード投法でおなじみ野茂英雄が、どんなふうに
全米で受け入れられていたのかを綴るもの。大きく振りかぶった
野茂の写真が、この本の表紙を飾っています。その凛々しいこと！
野茂以外にも、日本シリーズ完全試合目前で交代した中日／山井
選手や、清原選手、WBCなど野球の様々なドラマ模様が関係者の
インタビュー等で語られています。

なんとなく、野茂選手に関する本を急に読みたくなって購入しま
したが（書き下ろし記事以外は）ほとんど「Number」掲載時に
読んだ記憶がある内容でした（笑）。

2009/07/04

近鉄バッファローズからロサンジェルス・ドジャースに移籍し、日本人大リーガーの嚆矢となった野茂英雄の独特なダイナミックな投球フォームは「トルネード投法」と呼ばれていた。この本の題名ともなっている「八月のトルネード」は野茂英雄の、あるいは野茂英雄から影響を受けた人たちのことを書いたノンフィクション。他にも野球を題材としたノンフィクション、計７編が収載されている。

2009/06/21

2009年6月20日読了。
野茂英雄。まさにパイオニア。当時のメジャーという、道のない所に飛び込んでいき、その道を見事なまでに切り開いた。本書にも書かれているように、アメリカで認められた日本人の姿は、そこで働く在留日本人にも大きな自信と希望を与えた。スポーツの世界だけでなく、彼は日本人の国際化にも多大な影響を与えていると思う。ああ、一度生でトルネードが見たかったなあ。
他の作品、ただその一球のために。パリーグプレーオフの１シーンを切り取った。結果として誰一人ミスをしていないのに、その試合やその後のチーム・選手の運命まで大きく変えてしまうような一球になってしまった。その時の状況の難しさや各人の心情が淡々と描かれており、当時試合を手に汗握りながら見ていた私としては、とても興味深かった。