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日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか 児童精神科医の現場報告 光文社新書404
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日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか 児童精神科医の現場報告 光文社新書404

古荘純一【著】

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日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか 児童精神科医の現場報告 光文社新書404

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2009/05/20
JAN 9784334035068

日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか

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商品レビュー

3.7

29件のお客様レビュー

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2022/02/17

日本の子どもの主観的な幸福度は、他国と比べて突出して低い。  この現状に対して、児童精神科医の視点から診療・学校現場の事例を元に、本書を通して見つめ直していく。 ✏自尊感情に影響を与える要因としては、社会的階層、人種、宗教などよりも、母子関係の緊密さ、両親の受容的態度、両親から...

日本の子どもの主観的な幸福度は、他国と比べて突出して低い。  この現状に対して、児童精神科医の視点から診療・学校現場の事例を元に、本書を通して見つめ直していく。 ✏自尊感情に影響を与える要因としては、社会的階層、人種、宗教などよりも、母子関係の緊密さ、両親の受容的態度、両親からの一貫したしつけ、子どもの意見・独立性を尊重する態度などが関与している ✏研究を行った研究者たちは、結果から、「日本人は、表向きは謙遜するが、本音では北米人と同様の自己評価を持っている」と結論づけている。 ✏今の日本の現状では、小学校3.4年生くらいから自尊心が低下し始め、中学、高校とずっと下がりっぱなしになっていることが明らかになった。 ✏オランダの子どもたちが自尊感情、学校生活に対して高い満足度を保っている理由の一つとして、一人一人の子どもが自分の発達に応じて個別の学習を進めることができる授業の仕組みが大きく影響してると考える ✏今後、子どもの健康状態をスクリーニングできるようにすること、そして、スクリーニングの結果を判断し支援に結びつけるシステムを構築する必要性があるだろう ✏わが国の現状として、「多くの国の労働市場からすでに消えつつある仕事の種類に適した人材育成を主に行っているというリスクを冒している」ことになる

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2021/11/11

 息子には自己肯定感の高い子どもに育ってほしいと思っていたが、無意識に自分の都合を優先して目標と逆行した行動を取ってしまっていたことを改めて反省。とにかく子どもは大人の付属物ではなく、1人の人間であることを忘れないこと。これに尽きるようだ。  学校を閉鎖的な空間にしてしまわないた...

 息子には自己肯定感の高い子どもに育ってほしいと思っていたが、無意識に自分の都合を優先して目標と逆行した行動を取ってしまっていたことを改めて反省。とにかく子どもは大人の付属物ではなく、1人の人間であることを忘れないこと。これに尽きるようだ。  学校を閉鎖的な空間にしてしまわないためにも、地域や適切な機関と連携して育てることが必要だとか。『ぼくはイエローで〜』と共通している。  虐待・ネグレクトに遭っている子どもの自尊感情が低いのはもちろん、教育に熱心な家庭の子どもも自尊感情が低いケースが珍しくないことにびっくり。

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2021/11/11

特に子どもの主幹的な幸福度の中で、「孤独を感じる」と答えた子どもの比率は約30%と、他の国の5%〜10%に比べて突出して高い 自尊感情とは、ハンディキャップなど全ての要素を包括した意味での自分を、自分自身で考えるということ。高すぎても良くない。 自分を認めたいという思いを抱く...

特に子どもの主幹的な幸福度の中で、「孤独を感じる」と答えた子どもの比率は約30%と、他の国の5%〜10%に比べて突出して高い 自尊感情とは、ハンディキャップなど全ての要素を包括した意味での自分を、自分自身で考えるということ。高すぎても良くない。 自分を認めたいという思いを抱くという点では、文化や民族に関わらず共通であるが、事後報告式のテストで調べられる自尊感情は低い。本心を抑圧している傾向が強い。 自尊感情の高い子どもは、情緒が安定し、責任感がある。社会的適応力が高い、成績も良い、人間関係のトラブルが少ない、社会規範をよく守る。逆境に強い。 親が暴力行為や無視などで無力感を持って、その感情が処理できないと自分を大切にしたいというエネルギーが、より弱い相手である自分の子供に向くことがある。 子どもが自尊感情を保つには、親の影響、とりわけ母親の影響が大きいと考えられています。本人の先端的な要因も研究されていますし、環境の影響もありますが、親にどう見られているかで価値を推し量っていることが多い。 親がぴりぴりしていて、常に余裕がなく、子どもの心を受け止められなくなっている。 自分を理解してくれる人間との巡り合わせが重要です。巡り会う人の言動が、危険因子にもなるし補償因子にもなりうるのです。

Posted by ブクログ

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