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脱ひきこもり 幼児期に種を蒔かないために 角川SSC新書

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川SSコミュニケーションズ |
発売年月日 | 2009/05/24 |
JAN | 9784827550696 |


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脱ひきこもり
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商品レビュー
3
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【きっかけ】 自分もひきこもりだった時期があり、ひきこもりについて少し知りたいという気持ちになったため。人格障害や親との愛着に関する本を読んで「幼少期の親との関係性がパーソナリティの形成に影響する」と学びましたが、この本のタイトルにも「幼児期に種を蒔かないためにも」とあり、引きこもりにも関係するんだなぁ読んでみようかなぁと思い。 【感想】 子どもたちに絵を描かせてパーソナリティを診断する「ワルテッグ・テスト」の結果がめちゃくちゃ面白かったです。 時代とともに経済が発展し大人は上等なモノを得られるようになったと同時に、子供に対しても同じことを求める(=価値が高いものでいる)ようになった。「成績が上位である」みたいに、他者と比べたときに上位にいてほしいと求めるようになった。 その結果、本人がやりたい/やりたくない・本当に必要か/必要でないかに関係なく賢い人間になるためさまざまな教育が与えられ、「指示されたことだけをする人間」が量産されていった(というのがワルテッグ・テストからも見てとれる)。 ここまではとても興味深かったんですが、それらがどのように引きこもりの原因につながっているのか?が分かりにくかったです。 ひきこもりの人たちの共通点は、元ひきこもりとして「たしかにそうだと思う」と納得するものが多くありました。でも、ひきこもりの予防策はどうも具体性に欠けるなと。「家庭をいちばん楽しい場所にする」・・・それが簡単にできないから推定100万人以上もひきこもりが生まれてしまったのでは?と思ったり。
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幼児期の影響が大人になって出るというのは、よく言われることだけれど 何故、今の時代になって、「ひきこもり」が、増え、それも、9割が男子という状況なのか、、、が、 少し分かったような気がする。 社会が変わり、公共機関に行けば大人しい子供を求められ 大人であれば当然のことながら 子...
幼児期の影響が大人になって出るというのは、よく言われることだけれど 何故、今の時代になって、「ひきこもり」が、増え、それも、9割が男子という状況なのか、、、が、 少し分かったような気がする。 社会が変わり、公共機関に行けば大人しい子供を求められ 大人であれば当然のことながら 子供だけが、これまでと同じように野性的な存在で居られなくなり 自己を抑制することが多くなってしまったようだ。 もともと、環境に適応することが得意な女子よりも、男子のほうが、 その傾向は強いように思う。 そんな中で、自己の感情を押し付けられ、イイコとして育ってしまった (つまり、素直であるがゆえ、母親に誉められたいがため) 男の子は、社会に出て、自由なことをする怖さに怯えてしまうのではないだろうか?そんな事を考えた。 記事抜粋 【・・・子供だけが、これまでと同じように野性的な存在であり続けることが難しくなってきた。】 【親が我が子を愛する気持ちは昔となんら変わりはないのだが、 自分の子供が他者のまなざしで評価される時に、 常に上位であることを望むという風潮が広まっていったのだ。 言ってみれば、これまでのような”単純な世界”ではない中での子育てを、 母親たちは強いられようになっていった。】 【モノを追いかけて、その結果豊かな暮らしを手に入れた大人たちが、 まさにモノのように上等な子供を欲しがるようになっていった】 【母親や幼稚園の教師によって、その環境に改造人間のごとく慣らされてきた彼らは、 自由にしていられる状態というのをなによりも怖がり、 指示されてから動くという不自然な行動をとる人間に帰られたのである。】 *ひきこもりになる人の共通点 ①母親にほめられたことがない ②母親が話を聞いてくれなかった ③父親の存在感がうすい ④いい子を演じてきた 母親は良妻賢母という規範に縛られて世間体を気にする。 父親は家族と精神面で向き合わず、社会の中だけで生きる人だった。 子どもは期待される役割を不本意ながら演じてきた。 と、いう人が多かった。 「育ちの環境」と「個人の気質」が互いに強く影響し合い、それぞれのマイナスの力が増幅された時、 ひきこもりという現象が起きると考えて間違いない。 自分の存在理由を持つことの大切さを子供に教える。 そのためには、親自身も生きてることを楽しんでる姿を見せることが重要である。
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