聖伝 Collector'sEdition Box

CLAMP(著者)

• 内容紹介: //特典～外箱、プレミアブック(「聖伝」ギャグコミック収録)付
• 販売会社／発売会社: 新書館
• 発売年月日: 2003/09/26
• JAN: 9784403510014

商品レビュー

2019/10/22

　初めて読んだのは中学生の頃。単行本だけでは待ちきれずウイングスを毎号買ってドキドキしていた私は、帝釈天のアレを読んだ瞬間「ホモだーー！」と友人に電話したのを覚えています。黒歴史。

　さて時が経ち、ふと昔読んでいたなと気になったので（こちらの限定版ではないのですが）改めて全巻購入してみました。BL、GLオンパレードなのは昔と変わらず、ですが読んでみると思った以上に骨太。阿修羅と夜叉の物語ではありますが、他方で孔雀に始まり孔雀で終わるという、彼を取り巻く物語であることにも気づきます。ラストページまで来ればその意味が分かる筈です。
　子供の頃は彼の事がよく分からず、変なお兄さんとしか思っていなかったのですが、実は彼こそがきっかけであり傍観者であり、最後の落とし前をきっちりつけていったキャラだと考えれば、当然そこには過去から未来に渡って何千年の苦しみが物語の根底に常にあった訳で…そう思うと中々感慨深いものがありました。

　そして孔雀の共犯ともいえる帝釈天、彼も改めて読み返すと報われない人です。好きな人のために好きな人の身体を食べて、好きでもない人と結婚して、多分好きでもない圧政をしてみんなに嫌われて…。
　阿修羅王と同じ秘密を共有した身とはいえ、文字通り彼の身体を食べなければならなかった彼の苦しみも相当なものだったろうなと思います。というか阿修羅王も帝釈天の気持ちを分かっていながらの頼みなので彼も相当罪深い。本当に当時ホモと騒いですみませんでした。…間違ってはいませんが。

　そう考えるとこの物語は逃れ得ない苦しみからの解放がテーマでもあるように思います。勿論その最後で阿修羅と夜叉の絆が運命を解き放つ訳ですが、運命を変えるには夥しい犠牲がつきものということなのでしょうか。個人的には乾闥婆王が好きだっただけに悲しいですが、天王が生き残ってくれたのでそこはよかったかなと。

　年月を経て改めて読むと深くてとても面白かったです。絵も非常に美しいですし、自分にとって大切にしたい漫画です。

2012/10/02

ゴッテゴテの昔のクランプだお！！！！竜王と迦楼羅様がかっこよくて大好きだったおね…！夜叉と阿修羅のロリコンにはあんまり萌えなかったお。「３００年は子供が育つあっというまの時間」っていう神の感覚がウヒョ！ポイントだおね

2011/06/06

生まれて初めて、自分の意思でマンガを買いたいと思ったのが、この聖伝です。
小さい頃の自分はいったい何を考えていたのか、何故か３巻から購入（笑）
たぶん表紙の美麗絵に惹かれたんだろうなあ。
そして小さい頃の自分は本当に何を考えていたのか、次に購入したのは５巻でした（笑）
この時はまだ、ストーリーよりも、綺麗で残酷で切ないイラストの数々に、ただ圧倒されたように見惚れていただけでした。
やがて、どういうストーリーなのかを知りたくなり、改めて１巻から購入。
続きが気になってWINGS本誌を買うようにもなりました。
本棚に置き場がなくなってしまい、単行本全10巻は一度売ってしまったのですが、未練がやっぱり残っていたようで、このCollector’s Edition Boxが発売した時には、飛び上がるほど嬉しかったですｖｖ
もう二度と手放さない・・・・！！
私にとっては、いつまでもいつまでも名作です！！！