超鋼女セーラ サイカイの湖、淑女のヒメゴト HJ文庫

寺田とものり【著】

• 販売会社／発売会社: ホビージャパン
• 発売年月日: 2009/05/01
• JAN: 9784894258693

商品レビュー

2009/05/11

バトルは一休みしての１日デートはラヴィニアと

[ＤＳＫ]

ようやく高校生ボディに戻ったセーラだが本編はほとんど進まない。バトルが無い訳でもないが、しかし本シリーズの場合、少なくとも超鋼機武闘会（スティールアーツ）のことは現状どーでもいい。『護くんに女神の祝福を！』の本編が終了した今となっては貴重な嬉し恥ずかし成分たっぷり過ぎの激甘ラヴストーリーなのだから。そして本巻は甘い。かなりの激甘につき要注意である。しかも今回のヒロインはラヴィニアなのだから余計に楽しくなってくる。所々に挿み込まれた、本編の状況と今後の行方を示唆する「幕間」が邪魔に感じるほどである。ロボ娘３姉妹のお誕生日パーティと、そこで出てきた『茸味との１日デート権』。そしてデート当日の様子と続いていく。茸味の横顔を見ながら『これが、セーラさんの見ている光景ですのね』と納得するラヴィの想いが微笑ましい。せっかくの「庶民のデート（という名の、普通の女の子としての初デート）」は思わぬ結末を見せる（できればあのアイスクリームのおねだりまで実践してほしかった）のだが、表面上は満喫した（と一度は思った）ラヴィが最後に見せた反応が切なさを誘う。というのも、今回ラヴィの実に切ない宿命（？）が出てきたからである。これは切ない。むしろ今までこれを自覚して悔いの残らない真っ当な生き方をしてきたラヴィにとって最後にして最大の「生きる糧」を見つけてしまっただけに切なさが増すのである。第２巻でのセーラに続いて「夢」を見ることができたラヴィの【運命鏡転写理論（フランシスセオリー】なるものが仮説のままであることを切に祈るばかりである。

2009/05/14

ライトノベルです。作者の言葉をついばみますと、綺麗なお姉さんでロボ子な女子高生が戦う話です。
一時期お姉さんからチビっ子キャラになって知人が憤慨していましたが、最近どうも戻ったようです。
私はどちらでもよかったのですが。
姉妹品として、同じ姉妹のベッキーと言う子とその宿主がかつやくする外伝もあります。
昭和天皇がかなり長生きしております東北が舞台なのですが、関係なく楽しめます。