将の徳力 中国古典に学ぶ人望学入門

守屋洋【著】

• 販売会社／発売会社: 幸福の科学出版
• 発売年月日: 2009/05/01
• JAN: 9784876883899

商品レビュー

2024/07/31

将の条件、リーダーの条件について書かれた本。
条件は能力と徳である。

その徳について書いています。

徳は智、仁、勇、信、寛、謙、礼、義、勤、忍、志。

中庸では智、仁、勇は天下の達徳となっている。

徳の完成形は木鶏。虚勢をはって力を誇示しなくても、いきりたつことも、睨みつけることもない。ただいるだけ。しかし内側から徳が満ちていて相手を圧倒する、相手に伝わる状態。

感想はどう書いたらいいかわからんから、それぞれの徳目毎にひとつずつ抜粋することにする。

まず智。
深い読みのできる能力、洞察力、理解力、判断力。古典や歴史、読書から鍛えられる。智は表に出しすぎないように気をつける

仁。
愛情を他に及ぼすこと。いつくしみ。なさけ。思いやり。
タフでなくては生きていけない。やさしくなくては生きる資格はない。

勇。
勇気。あくまでもやり抜くという精神力。決断力。
仁者は必ず勇あり。勇者は必ずしも仁ならず。

信。
信は約束したことは必ず守る。嘘をつかないということ。
綸言汗の如しという言葉を常に念頭において発言したい。

寛。
寛容、寛大、包容力ということ。
寛であってこそ多くの人々の支持を集めることができる。

謙。
自分をおさえてひとにへりくだるということ。

礼。
礼儀作法。
姿勢を正すこと。顔色をととのえること。ことばづかいに気をつけること。

義。
正しいということ。
義をみてなさざるは勇なきなり。君子は義にさとり、小人は利にさとる。

勤。
勤勉なこと

忍
耐え忍ぶこと。

志
努力目標として心に決めていること。
志は高く持たなければならない。そのためには先賢の生き方に学び、情欲を断ち切り、心のわだかまりを捨てることだ。そしてあるべき志を常に自分の中に持ち続けるがよい。