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柳沢吉保 でっちあげられた悪徳大名
定価 ¥1,540
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | グラフ社 |
発売年月日 | 2009/05/05 |
JAN | 9784766212426 |
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柳沢吉保
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
NHKドラマ『大奥』では倉科カナが演じて話題になった柳沢吉保。綱吉(仲里依紗)を愛するあまり……のあの人です。 甲府の春光堂書店で「柳沢吉保は悪人なのか?」というテーマで朝会を開催していたので、あれ?と思ったら柳沢家は山梨の出身なんですね。「柳沢」という地名も残っており、図書館...
NHKドラマ『大奥』では倉科カナが演じて話題になった柳沢吉保。綱吉(仲里依紗)を愛するあまり……のあの人です。 甲府の春光堂書店で「柳沢吉保は悪人なのか?」というテーマで朝会を開催していたので、あれ?と思ったら柳沢家は山梨の出身なんですね。「柳沢」という地名も残っており、図書館の郷土資料コーナーにも何冊かありました。その中でいちばんわかりやすそうだったこちらを借りてみました。 「生類憐みの令」を推進した徳川綱吉のもと出世し、貨幣改鋳を行ない、賄賂を取った「悪人」とされる柳沢吉保だが、綱吉は実利主義で力のある吉保を取り立て、吉保は実直に綱吉に仕えたのであり、悪人という話は新井白石や書物によってでっちあげられたイメージであるというのが主旨。 著者の吉保贔屓が強すぎて、良い話は信じるが悪い話はすべてでっちあげという感じで、「名官僚」も「悪代官」もどっちも根拠にとぼしいなあと思いながら読みました。 『水戸黄門』にしても子供のころちらっと見ただけなので、助さん格さんは覚えていても悪代官の名前まで覚えておらず、柳沢吉保=悪人というイメージもあまりないんですよね。 武田家に仕えた武川衆から始まり、武田家滅亡ののち、家光、のちに綱吉付きとなり、綱吉が将軍になったことで出世街道を爆進。五百三十石の小姓番頭頭から一五万石の大老格へ。 甲府宰相であった家宣が将軍後嗣に決まると、甲府城を受け継ぎ、息子の吉里とともに甲府藩主に。という流れはだいたいわかりました。 吉保本人はずっと江戸に勤め、隠居後も六義園で暮らしているので、山梨に来たことはあまりなさそうですが、「甲府八珍果」(葡萄、梨、柿、桃、栗、林檎、胡桃、柘榴あるいは銀杏)を選定したのも吉保だそうです。ほんとかなあ。 『大奥』のおかげで加納久通、間部詮房、田沼意次ら側用人と将軍の関係はすっと理解できましたが、『大奥』には出てこない吉保の正妻や側室、息子はなかなかイメージできず。 『鎌倉殿の13人』のときに歴史の残っている土地っておもしろいなと思ったので、武田信玄についてもそのうち勉強してみたいなと思います。 以下、引用。 106 五代将軍綱吉時代の柳沢吉保、六代家宣・七代家継時代の間部詮房、八代吉宗時代の加納久通、有馬氏倫、九代家重・十代家治時代の田沼意次 108 木綿糸をつくるためには、綿花の中心にある種(綿実)を取り出さなければならない。この種を集めて絞ると綿実油が出来る。しかも、この油を効率よく取り出す搾油機が考案されて、油の量が増加した。 油が多く売られるようになると、その油を使って行灯に灯りを灯した生活になる。それまで、夜は早めに寝るもの、朝は早く起きるもの、とされてきた生活の原則が崩れた。 夜でも起きていられるようになったからである。すべて油のおかげであった。 すると、今までは一日二食だった食事に、夕食が加わることになる。それまで夜は食わなくてもよかったものが、生活時間の夜間延長によって一日三食に変わったのである。 251 吉保の祖父に当たる柳沢信俊が、武田家滅亡後に織田・徳川から身を隠すために、武川の山奥に逃げ込んで砦を作り生活していたという場所があるはずだから、探して欲しいという命令であった。 その場所は、餓鬼の喉、という恐ろしげな名前で呼ばれていたようである。 徂徠は、餓鬼の喉という場所を探すために、甲府からさらに西に向かった。武川衆の本願地は、甲府から諏訪に行く途中にある。韮崎を過ぎ、さらに山深くなる場所である。すぐ間近に、甲斐駒ヶ岳のせり出した額のような偉容が現在も迫っている。 しかし、とうとう徂徠はその「餓鬼の喉」を探し当てることは出来なかった。 現在でも、その場所に行き着くのは困難とされているほどである。
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※このレビューにはネタバレを含みます
吉保推しの方が書かれてる本で、牧野だけでなく吉保好きの人にとっても楽しい本だと思います。 牧野の話も多めに載っていて、吉保の父が危篤となったときに綱吉から頼まれて牧野が遺言を訊きに行った話も書いてあります。 それと綱吉の死についても詳しく書いてあってありがたかったです。
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