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イギリス流「融通無碍」のススメ 講談社+α新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2009/04/22 |
JAN | 9784062725743 |
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イギリス流「融通無碍」のススメ
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商品レビュー
5
2件のお客様レビュー
ランチに酒飲むことを許容するイギリス人のおおらかさや、それを当然の権利と主張する厚かましさにビックリ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
よく日本とイギリスは、似ているところがあると言われる。お互い島国であり、控えめなところがあるなど。とはいっても違いはある。言語の面で、ノルマン征服でフランスが支配してフランス語が大量に入り込んで今でも使われているように、ラテン系の発想がイギリスに植えつけられていると思われる節がある。 著書で書かれている事例として、働き方に関する考え方の違いがある。日本の場合、何時から何時まで、休憩時間を除いて、内勤の方は、机にずっと座っている必要がある。たとえ1日のノルマが終わっても、あるいは、残業する必要がないのに他の人がするからといってしかたなく残ることもある。イギリスの場合、お付き合いで残業に付き合うことはしない。それどころか勤務中に「消える社員」がいると書かれている。行方をくらました社員は一体何をしているのか気になる。やっていることといえば、会社の近くのアスレチックジムに行って身体を動かし、自分の家で仕事をしている人もいるとある。もちろん、著者が働いていたのはイギリスの金融街シティーなので、イギリス全体かどうかは分からない。それでも、体調管理をきちんとし、自分にとって良い環境で仕事をして成果が出るなら、暗黙の了解で認めている。時間の管理が自分でできるなら、昼寝をしたり、ジムに通う時間が間にあってもいいと思う。一律に9時開始の18時終了とは、なんとかならないものか。アクセントをつけてメリハリのある仕事をしたいものだ。 読んでいて面白いと思ったことがある。それは、ハイテクは農耕民族のDNAという一節だ。著者が夏に日本に帰った時、じめじめした暑さに耐えられなくて、ハイテク素材のクール下着を買った。気こごちがよく、日本の技術力に感心したとある。それのみならず、先祖は野農耕民族として同じ場所に定住して、豪雨、地震などに遭っても、土地から動くのではなく、工夫をして生き延びてきたDNAが、夏の不快な暑さを乗り切るハイテク下着にも生かされていると感心している。 不況は基本に戻るビッグチャンスというあるエコノミストの発言を著者は、こんな不景気な時に第3者の立場からものを見ることができるのがイギリス人の特徴が現れていると述べている。イギリスのジョークは自分を卑下して笑い飛ばすのが特徴だ。あまり、のめり込まずに自分を突き放して考える点は大いに学ぶ必要があると思った。そうすれば、胃に穴があくこともなければ、富士山の樹海をさまようという人が減るかもしれない。そうなると胃薬の売り上げが減って、製薬会社の利益が減ったりして。
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