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50年間撮り続けられたヌード写真の集大成ともいうべき、記念碑的写真集です。大きくて重くて400頁以上ある置き場所に困る大型本です。 私は,1991年刊行の,樋口可南子の『Water Fruit 不測の事態 』も、宮沢りえの『Santa Fe』も、リアルタイムで見ていません。 ...
50年間撮り続けられたヌード写真の集大成ともいうべき、記念碑的写真集です。大きくて重くて400頁以上ある置き場所に困る大型本です。 私は,1991年刊行の,樋口可南子の『Water Fruit 不測の事態 』も、宮沢りえの『Santa Fe』も、リアルタイムで見ていません。 ものすごい評判だったということですが、後年、私自身が見て、18歳の宮沢りえの裸体は、ポッチャリした平凡なもので、肌も荒れていて美しいとはとても思えませんでした。樋口可南子も、貧相な幼児体形で、性的魅力など微塵も感じられませんでした。(まあ、女には分からないんだよ、だそうです) というか、世評溢れる写真家としての篠山紀信の偉大さそのものが、よく理解できませんでした。 ええっと、この1991年というのは、男性にとって、とても重要な年だそうで、この年を境に、コンビニの男性誌のグラビアに、ヘア・ヌード写真が堂々と掲載されるようになった、といいます。 今までコソコソしてしか見ることができなかった陰毛が(毛を見て何が楽しいのか?気が知れません)晴れておおぴらに見られるようになったということと、そしてその後、モデルじゃない普通の女性が、青春の記念にといって、プロの写真家にヌード写真を撮ってもらうことが流行した、などということも、何だか不思議な出来事のように感じられます。 この本で、篠山紀信の50年間の写真を一望して、幾多のいわゆる芸術写真を見てきた眼には、それほどの感慨がある訳ではありませんが、キラッと輝く写真が何枚もあることを発見して、大衆的な写真の分野での性的解放者として多大な功績があったんだ、ということがよく分かりました。 この感想へのコメント 1.船橋胡同 (2009/04/20) この感想を読みたくて2日待ちました。この世界でしたら、 薔薇さんに少しついていけます。 こそこそ見て約18年になるのですね。 興奮するグラビア掲載の大手週刊誌は、一時 飛行機で見られなくなりましたね。このような写真は撮影者は誰でもよかった。顔も名前も覚えてません。ヌードが若い頃の思い出など理解できません。金のためなら少し納得です。 2.薔薇★魑魅魍魎 (2009/04/21) お越しやす。どうも、待たして御免なさい。たしか「綺麗な女性の裸の写真は、ええもんやなー」と、京都の祖父は、私がいても恥ずかしがらずに眺めてました。ヘアヌードが市民権を得たのが良かったのかどうか。欲望のエスカレートが加速したのでは?ところで宮沢りえの写真集を、私が初めて見たのはどこだと思われます?それは点検待ちの車の会社の待合室。家族連れが小学生の子供のいる中で開けていました。
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