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「幽霊屋敷」の文化史 講談社現代新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2009/04/18 |
JAN | 9784062879910 |
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「幽霊屋敷」の文化史
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「幽霊屋敷」の文化史
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商品レビュー
3.8
15件のお客様レビュー
まだ早いけど、ハロウィンっぽい選書(m▼w▼)m笑 ヨーロッパの歴史から生み出された幽霊屋敷という「文化的結晶」が、どのようにして日本にまで定着して行ったのかを西洋史建築学者の著者が紐解く。 序章ではディズニーランドの人気アトラクション「ホーンテッド・マンション」(以下H.M....
まだ早いけど、ハロウィンっぽい選書(m▼w▼)m笑 ヨーロッパの歴史から生み出された幽霊屋敷という「文化的結晶」が、どのようにして日本にまで定着して行ったのかを西洋史建築学者の著者が紐解く。 序章ではディズニーランドの人気アトラクション「ホーンテッド・マンション」(以下H.M.)内の仕掛けを一つひとつ種明かし。マニアの間では周知の事実なのかもしれないが、これが意外なほどにシンプル且つ面白い。 例えば入口付近の「老いていく肖像」は19世紀のヨーロッパで実際に流行したトリックを使用しており(ちなみに「アニメーション」ではない)、他にもその類のものが多数仕掛けられているという。そういう史実的世界観も夢の国は遵守しているんだな〜と感心したのも束の間、話は18世紀にまで巻き戻された。 第2・3章は文学面から見た欧米の霊魂観について掘り下げる。 1764年、英国の作家ウォルポールが幻想小説『オトラントの城』を著す。著者強調して曰く、元は中世の建築様式を表す「ゴシック」というワードが「幽霊が現れそうな雰囲気」という意味に転化された発端の書、つまり元祖ゴシック小説であるという。 そこから『フランケン・シュタイン』etc.とゴシック小説の系譜は紡がれていくのだが、アメリカに渡ってからは、ポーの『アッシャー家の崩壊』がそのバトンを繋ぐ。抜粋された文章からも分かる通り、幽霊屋敷特有の「何かが起こりそうな雰囲気」が如実に表れている。呪いの対象は人ではなく屋敷とその場を支配する空気というわけか。 「わたしは悲しみの全てを呼吸しているような気がした。厳しく、深く、どうしようもない憂愁の気が垂れこめ、すべてに沁みとおっていたのだ」 第4・5章ではいよいよ幽霊屋敷の前身である「幽霊興行」に迫る。 個人的に一番気分が上がった二章かも。18世紀末のパリにて、今でいうプロジェクターを使って幽霊の像を出現させる幽霊ショー(ファンタスマゴリー)が誕生。(発案者は何と物理学者!) 同時期にパリで活躍していたあのマダム・タッソーの幽霊ショーとの密接な関係、そしてロンドンに自身の蝋人形館を開いた経緯も織り混ぜている。 両者が今の幽霊屋敷を成立させる重要な要素であることを再認識した。 第6章とむすびにはディズニーランドのH.M.の誕生譚。 興味深かったのがディズニーランド・パリ版のH.M。東京のゴシック風建築だと幽霊屋敷どころか現地の日常風景に寄ってしまうので、西部開拓時代風のつくりにしたんだとか。写真で見て以来ずっと謎で、まさかここで解明するとは思わなんだ。 人間の手によって作られた怪異をこうして辿っていると、何故だか京極夏彦氏の「百鬼夜行シリーズ」主人公、中禅寺秋彦のあの台詞が頭をよぎった。 「この世には不思議な事など何もないのだよ、関口君」
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ディズニーランドの人気アトラクション、ホーンテッドマンションを起点にゴシック建築やお化け屋敷等の歴史を踏まえて解説されていく。 ディズニーファンよりかは歴史が好きな人向けだが、これを読んだ後にホーンテッドマンションを訪れるとまた味わい深さが増すと思う。
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東京デイズニイランドに往きしことある人は… ホーンテッド・マンション再訪 それはゴシック・ストーリーから始まった そこに不気味な館は建つ ファンタスマゴリーの魅惑 蝋人形とペッパーズ・ゴースト 幽霊屋敷のアメリカ化 むすびに ふたたび東京へ 著者:加藤耕一(1973-、東...
東京デイズニイランドに往きしことある人は… ホーンテッド・マンション再訪 それはゴシック・ストーリーから始まった そこに不気味な館は建つ ファンタスマゴリーの魅惑 蝋人形とペッパーズ・ゴースト 幽霊屋敷のアメリカ化 むすびに ふたたび東京へ 著者:加藤耕一(1973-、東京、建築史)
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