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向田邦子との二十年 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2009/04/10 |
JAN | 9784480425881 |
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向田邦子との二十年
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商品レビュー
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9件のお客様レビュー
長年にわたって向田邦子とともにドラマ制作の仕事にたずさわってきた著者による回想記です。 二人の関係は、脚本家と演出家の関係を出るものではなく、著者が知っているのは向田邦子の一面であることを、著者は自認しています。それでいながら、「向田さんについて、私はどんな台を出されようと、書...
長年にわたって向田邦子とともにドラマ制作の仕事にたずさわってきた著者による回想記です。 二人の関係は、脚本家と演出家の関係を出るものではなく、著者が知っているのは向田邦子の一面であることを、著者は自認しています。それでいながら、「向田さんについて、私はどんな台を出されようと、書けると思っていた。〈除夜の鐘〉だろうと、〈やきもち〉だろうと、〈選挙〉だろうと、エピソードはいくつも思い出せる」と述べる著者は、ごく些細なこととも思われるエピソードが数多く語ることで、読者が向田邦子という人物のイメージを思いえがくことができるほど、その一面を精彩にえがいています。 こうして本書に収録されている多くの回想が記されるにいたったものの、著者は「ところが、このごろはそれらのシーンに脇役として自分がいると思うと、なんだかとても書き辛くなってきたのである」と語るようになります。その理由を著者は、「あの人を書くということは、当たり前のことだが、自分を書くということであり、あの人のあの時代を書くのは、私の時代を書くことになるわけである」と説明しています。先立つ者についてくり返し回想することにつきまとうこうした悲哀がくっきりと記されたことで、鮮明にえがかれた向田邦子というひとのイメージがふっと霞んでいったような、不思議な印象を受けました。
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脚本家・作家である向田邦子のテレビドラマの演出家として長年タッグを組んだ久世光彦が語る彼女との思い出の数々。 あくまで仕事をメインとしたパートナーであるが故に、友人というわけでもないし、男女の関係にあったわけでもない。 そのような特殊な関係性であったからこそ語れる思い出の数々か...
脚本家・作家である向田邦子のテレビドラマの演出家として長年タッグを組んだ久世光彦が語る彼女との思い出の数々。 あくまで仕事をメインとしたパートナーであるが故に、友人というわけでもないし、男女の関係にあったわけでもない。 そのような特殊な関係性であったからこそ語れる思い出の数々からは、向田邦子という存在を失った切実な哀しさに満ち溢れている。 自身も作家として活躍した著者の文体はシンプルかつ美しいものであり、本書の素晴らしさに未読であった小説にも手を伸ばしてみるきっかけとなった。
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これは向田さんへの恋文である。 亡くなられてから何年も経ってからも、これだけの恋文を書けるだけの両人の関係の濃さを感じると同時に、向田邦子ファンとしては妬ましくもある。 恋敵の恋文を読み続ける事に嫌気を感じながらも、同時にこれだけの思いを持っている著者の気持ちに向田邦子氏が気...
これは向田さんへの恋文である。 亡くなられてから何年も経ってからも、これだけの恋文を書けるだけの両人の関係の濃さを感じると同時に、向田邦子ファンとしては妬ましくもある。 恋敵の恋文を読み続ける事に嫌気を感じながらも、同時にこれだけの思いを持っている著者の気持ちに向田邦子氏が気付いていない訳がないだろうにとも思ってみたり……
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