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ガルシア・マルケス ひとつ話
定価 ¥3,520
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新宿書房 |
発売年月日 | 2009/03/01 |
JAN | 9784880083971 |
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ガルシア・マルケス ひとつ話
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ガルシア・マルケス ひとつ話
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商品レビュー
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6件のお客様レビュー
ガボのバイブルというべき本。ガボが好きな人はもちろん読んだことがない人も手にとってほしい。『百年の孤独』について、作品に登場する人物たち、ガボ流の表現、ガボの〈ものはずくし〉、枕草子のようにモノやコトを列挙して考察、マコンドの様々な風物詩、ガボとガボにまつわる様々な話、ガボ年譜、...
ガボのバイブルというべき本。ガボが好きな人はもちろん読んだことがない人も手にとってほしい。『百年の孤独』について、作品に登場する人物たち、ガボ流の表現、ガボの〈ものはずくし〉、枕草子のようにモノやコトを列挙して考察、マコンドの様々な風物詩、ガボとガボにまつわる様々な話、ガボ年譜、ガボの邦訳作品、邦語参考文献、そして「架空都市マコンド絵地図」、地図を見るだけであのエピソードが脳裏に蘇る。作品を読む前に予備知識を仕入れてもいいし、読んでから該当箇所を読み返すとニヤリとできる。これも読んだわけでなく紹介のみ。
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ガルシア・マルケス活用辞典(http://members.jcom.home.ne.jp/macondo/index.html)の書籍版。時期の関係から近年になって翻訳された『コレラ時代の愛』に関しての情報は少なめだが、それ以外のマルケスに関して日本語で紹介されたあらゆる情報を網...
ガルシア・マルケス活用辞典(http://members.jcom.home.ne.jp/macondo/index.html)の書籍版。時期の関係から近年になって翻訳された『コレラ時代の愛』に関しての情報は少なめだが、それ以外のマルケスに関して日本語で紹介されたあらゆる情報を網羅し整理されている。著者は『百年の孤独』最良の読者を目指し、訳本片手に原文を日々写経したというエピソードが何とも胸を打つ。それボルヘスやん。巻末のマコンド絵地図見たさに目を通したが、由来の地であり生まれ故郷であるアラカタカで町名をマコンドに変える住民投票が行われていた話は初耳だった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
意外なようだが、これまでガルシア・マルケスだけを扱った本というのは日本にはなかったらしい。それならいっそ作ってしまおうというので出来上がったのがこの本。ガルシア・マルケスの一ファンによる、これ一冊でガルシア・マルケスのことならなんでも分かるという愛読者にとっては大変ありがたい本である。 書肆マコンドというのは、著者がサラリーマンと二足のわらじを履いて営むラテン・アメリカ関係(特にガルシア・マルケス関連)の文学書を扱う古本屋の名前だ。ちなみにマコンドというのは、『百年の孤独』を初めとするマルケス作品の主な舞台となる架空の地名で、作家の生地アラカタカがモデルだとされている。マルケスはカフカの『変身』を読んで文学に目覚めたというが、著者は『百年の孤独』を読んでガルシア・マルケスにいかれてしまったらしい。表紙のコピーを引用すれば「目が覚めて新聞でマルケスの広告をチェックし、雨の日は日がなマルケスの作品を書き写す」(原文)という毎日。 まことに、ここまで一途に惚れ込むというのは、なかなかできないことである。それまで書きためたものを、ウェブ上に「ガルシア・マルケス活用事典」という形で発表したところ、本にまとめてみませんかという誘いがあり、今回このような形で日の目を見たというわけ。ただ、単なるファンサイトを活字化したものとはちがう。この人、文章が実にいい。エッセイ仕立ての文章が80ほどもあるのだが、どれも読ませるのだ。 そこへもってきて、研究者も顔負けする読み込みの質と量がすごい。スペイン語で書かれた原作を書き写すという方法はシンプルだが、文章について学ぶにはいちばんの近道かもしれない。そうやって見つけた翻訳の疑問点もいくつか上げられている。原文と英訳による『百年の孤独』の書き出しの比較は、文法上の違いで語順が異なることを別にすれば、いかに原文に忠実な訳かが分かる。同じ翻訳者による日本語訳の新旧の比較も紹介されている。こちらは改訳と新訳が、どう違うのかが一目で分かる仕掛けだ。有り体にいえば、改訳というのは日本語としての精度を上げたり、時代に合わせたりすることを目的としてなされているのであって、翻訳をやり直すというのではないらしい。 本書の内容だが、6部構成で、年譜、邦訳作品、参考文献、索引を付す。 第1部「ガルシア・マルケス作品のひとつ話」は、マルケス世界への導入部。 第2部「ガルシア・マルケスが手繰る人々」は、主要7作品に登場する人物事典。 第3部「ガルシア・マルケス表現辞典」は、時間や夢等の作家独自の表現の解説。 第4部「ガルシア・マルケスものはづくし」作品を彩るものごとの羅列の引用集。 第5部「マコンドひとつ話」は、自動ピアノ等、作品に登場するものごとの博物誌。 第6部「ガルシア・マルケスひとつ話」は、作家その人や友人たちとの逸話集。 折り込み付録として豪華版「架空都市マコンド絵地図」がついているのが嬉しい。 マルケスの作品は一度読むと病みつきになる。未読の作品があると探し出してでも読みたくなる。それはもうほとんど中毒症状のようなものだ。そういう意味で、邦訳作品や参考文献のリストというのは何よりも役に立つ。もっと早く出してもらいたかったくらいだ。しかし、第2部の人物事典や、第3部の表現辞典、第4部の「ものはづくし」には驚かされた。著者自身が愛読者だから分かるのだろうが、ファン心理というか、読者ならやってみたいと夢想する人物事典や表現辞典を含む、いうならば「マルケス百科事典」の実現が見事になされている。 マルケス読みには必読必携の書というべき。是非、一家に一冊常備された上でガルシア・マルケスの作品世界を堪能されることをお勧めする次第。マコンドの絵地図は切り取って額装などされたら、作品世界を数倍楽しむことができるのではないだろうか。
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