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「戦争体験」の戦後史 世代・教養・イデオロギー 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2009/03/25 |
JAN | 9784121019905 |
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「戦争体験」の戦後史
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商品レビュー
4.6
6件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
2009年刊行。著者は立命館大学准教授。「わだつみ会」の活動を縦軸として、戦後の反戦活動を全般的に素描。何とも一筋縄でいかないのだが、それは「わだつみ会」の持つ多義性、つまり反戦を唱えつつも、戦争賛美にも繋がる言説によるからだろう。備忘録。①戦争体験を声高に語る者は大した経験なし。厳しい体験を経た人は堅く沈黙する。②戦後の昭和天皇訪欧時の猛烈な反発は国内の天皇戦争責任論を活性化させた。③現代の「わだつみ」世代への共感は、戦争賛美に堕し、「殉国の至情」等の快感情を排除してきた元々の系譜とは異質。 ④無教養の戦中派と教養ある戦前派、従軍経験ない戦後派と経験ある戦中派、農民兵士派と高学歴派という錯綜した対立構図の存在。
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戦争体験を語り継ぐとは一体どのようなことなんだろうと思う。純粋な体験としてのみ存立させ続けることだろうか。それとも体験を解釈し、意味を与えることだろうか。本書ではその両極端な例が描かれる。 戦中世代の人間が体験の原風景を語ることにより戦後世代の意味づけを封殺しようとする様子、また...
戦争体験を語り継ぐとは一体どのようなことなんだろうと思う。純粋な体験としてのみ存立させ続けることだろうか。それとも体験を解釈し、意味を与えることだろうか。本書ではその両極端な例が描かれる。 戦中世代の人間が体験の原風景を語ることにより戦後世代の意味づけを封殺しようとする様子、また戦後世代の人間が政治的な意味づけをすることで戦中世代を批判する様子。 その極端な例を見るにつけ、現代において現実的に戦争体験を語り継ぐというのは善悪を別として、その性格として原体験と教訓の両方を適度に配合することなんだろうと感じた。イデオロギーがかった援用は受容されにくいだろうし、原体験の羅列はあまりにも理解されないだろう。 戦前世代、戦中世代、戦後世代とそれぞれジェネレーションギャップが顕著になっている様子が興味深かった。それぞれの上の世代の教養主義や戦争体験をある種の権威と感じて反発している様子が描かれる。各世代がなぜそのようなポジションに立たざるを得なかったのか、今を生きる我々は十分に意識的であるだろうか。
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昨年読んだ「教養主義の没落」と「学歴・階級・軍隊―高学歴兵士たちの憂鬱な日常」を有機的に結合させた形
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