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闇の鶯 KCDX
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2009/04/23 |
JAN | 9784063756999 |
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闇の鶯
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商品レビュー
4.1
9件のお客様レビュー
2009年刊行、5篇が入った短編集。90年代から2000年代にかけて、諸星大二郎の最も脂の乗り切った頃の作品集のように感じる。著者のデビュー作品「不安の立像」の様々なバージョンが、エンタメや幻想・ホラー作品に装いを変えて描かれているようにも感じる。 「闇の鶯」だけは少し古く89...
2009年刊行、5篇が入った短編集。90年代から2000年代にかけて、諸星大二郎の最も脂の乗り切った頃の作品集のように感じる。著者のデビュー作品「不安の立像」の様々なバージョンが、エンタメや幻想・ホラー作品に装いを変えて描かれているようにも感じる。 「闇の鶯」だけは少し古く89年連載の中篇をまとめたもの。山の神対パソコン少年、産土神と(原発含む)山中開発との愛憎関係を描く。ちょっと教科書的。パソコンが古い形でとても懐かしい。フロッピーも出てくる。 妖怪ハンターの稗田礼二郎は、もう登場しないんだと思いきや、「それは時には少女となりて」では名前のみ出て来、「描き損じのある妖怪絵巻」では終始登場する。作品的に完成度の高いのは「涸れ川」(雨季のみ泥の中から甦り生活する部族の話)だと思うのだけど、好きなのは「書き損じ‥‥」である。因みに、「それは時には‥‥」では礼二郎だけでなく「書痴まんが」の表紙の原本の中に出てくる架空の書物「筆浮草」が登場する。もう、もはや想像と現実がごちゃごちゃになってくる。 「書き損じのある妖怪絵巻」(「妖怪変化 京極堂トリビュート」2007年) 冒頭、何処からか拾ってきた妖怪絵巻のパロディ絵と思われる絵巻が描かれる。絵巻の正体は‥‥という話なのだけど、感心したのはそこではなくて、稗田礼二郎が古い町にやってきてその謎を解こうとするお屋敷が、数年前に行った三次の町の雰囲気とよく似ているのです。三次の妖怪博物館(「百鬼夜行絵巻」の故郷なのだ)から抽出した絵や、町の建物と酷似している。諸星大二郎、此処に来たでしょ?いや、来たね。それでこれを仕上げた。そうに違いない。と思い出したら、また広島県三次に行きたくて仕方なくなった。 今度の小さな旅は三次に決めた! という短編集でした。 TSUTAYAの古本コーナーでゲットした本。
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諸星大二郎の短編集。幻想的なものもあればホラー的なものもあるけれど、特に『闇の鶯』の切ないながら未来を感じさせるラストと、『涸れ川』のやるせなさの中にも詩情がある物語構造が印象深かった。
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この人のマンガは見つけた時に必ず買っています。そうしないと後では手に入りにくかったりもするので。稗田礼二郎も出てきて面白かったです。田舎に住んでいるので鶯さんはその辺の山にも居そうな気がしますね。
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