ひとりひとり

谷川俊太郎【詩】, ふくだとしお【絵】

• 販売会社／発売会社: 成美堂出版
• 発売年月日: 2009/04/01
• JAN: 9784415305097

商品レビュー

2024/10/07

この詩はいいわぁ。
じんわり染み込んでくる。
それでこの絵。
絵がまたいいのよ。
で読んでたら娘が「これ…もうせんごけ？」と言うではないか！
もうせんごけとはなんじゃいな！？と思いながら読み進め、最後に出てきた植物もなんじゃこりゃ！？と思いながらあとがきを読み、ページをめくったら出てきた植物が名前と共に紹介されていた。
モウセンゴケ、娘正解！
最後のもテイギョクというらしい。
で、調べた。
モウセンゴケは食虫植物だった。なるほど。
テイギョクは…もうこれ、気になった人検索して見てみて！！
嘘でしょ！？こんなのあるの！？え！？本当に！？
ってなるから。
ひとりひとり、みんなちがって、みんないい。
あー違う違う。
ひとりひとり、ひとりだけど、ひとりじゃない。
深いところで繋がってる。

2013/02/24

谷川俊太郎　詩、ふくだとしお　絵

ひとりひとり・・・「個」を考える。でも孤独では生きられない。自立と、他者とのつながりと。
大きな宇宙の中、人間にかぎらず、どんな生き物も　自他のかかわりでむすばれている。

ふくだとしお　イラストが、いつもの可愛らしいものでなく　図鑑っぽいのもいい。

2012/08/11

青年の時代とは肉体の時代なのだ。
青年はそれが貧乏であれ、なんであれ、彼を脅かす敵と対峙する時、
頭は抽象的な理屈で一杯にしながらも、結果として肉体的にそれと戦ってしまう。
青年にとって肉体以外のすべては、夢なのである。

20代の谷川俊太郎が書いたそのような言葉がずっと好きだった。

これから若者になる子供たちに向けたこの詩の中にそんな思いは薄れている気がする。
やさしいおじいちゃんって感じでそれもまた良いものだけど。