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ボルドーの義兄
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ボルドーの義兄

多和田葉子【著】

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ボルドーの義兄

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2009/03/05
JAN 9784062153614

ボルドーの義兄

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商品レビュー

3.8

16件のお客様レビュー

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2020/11/02

装丁が綺麗なので手にとって頁を捲ってみたら、日本人の小説にはない空気感が面白いと思い読んでみた。 漢字一字の反転がタイトルの日記のようなナンセンス小説のような話で、面白い?どうかな、好きな人は読んでみたら?という感想。ストーリーは繋がっているけれど、どこに着地するのか、行きず...

装丁が綺麗なので手にとって頁を捲ってみたら、日本人の小説にはない空気感が面白いと思い読んでみた。 漢字一字の反転がタイトルの日記のようなナンセンス小説のような話で、面白い?どうかな、好きな人は読んでみたら?という感想。ストーリーは繋がっているけれど、どこに着地するのか、行きずりの日々が不安定な主人公(優奈、というそぐわない名前)の心のようで、どこにも繋がらない感じがした。

Posted by ブクログ

2019/03/08

短い断章形式の冒頭に章題のように付された鏡文字で表された漢字。作中で主人公・優奈が日常の出来事を漢字一字で記録するという習慣に因っているのだろう一文字の漢字は、反転していることで違和感を持ちながらも読むことが出来、意味を解し、その状態に慣らされていく内に、次第に普通に記されている...

短い断章形式の冒頭に章題のように付された鏡文字で表された漢字。作中で主人公・優奈が日常の出来事を漢字一字で記録するという習慣に因っているのだろう一文字の漢字は、反転していることで違和感を持ちながらも読むことが出来、意味を解し、その状態に慣らされていく内に、次第に普通に記されている本文の文字に対しても見慣れぬものであるように思えてくる。言葉遊びや言語的なズレや齟齬、異化作用を捉え続ける多和田さんらしい知略。 作中、優奈が読んだハンガリー人作家の本からの引用として出てくる「人類にたくさんの言語が与えられたことは幸せだと感じた。たった一つの言語では、高い塔を建てることくらいしかできないだろう。高い塔というのは危ないものだ。」という言葉。通常人間の混乱と不和の起源として語られる伝説への、逆転した肯定的な見方。これは多和田さんにとっての見方でもあるに違いないと思った。

Posted by ブクログ

2015/06/06

これはやはり二ヶ国語で小説を書いている作家らしい言語感覚なのだろうか。ヒロインの優奈は英語もドイツ語もできるらしいのに、フランス語だけ習得できないというのは不思議だ。はっきりは書いていないけど、優奈は同性愛者なのかな?

Posted by ブクログ

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