バリの賢者からの教え 思い込みから抜け出す8つの方法

ローラングネル【著】, 河村真紀子【訳】

• 販売会社／発売会社: 二見書房
• 発売年月日: 2009/03/25
• JAN: 9784576090177

商品レビュー

2019/07/28

67)人間は自分の思い込みにとても執着する。真実を追い求めようとはせず精神が安定するかたちを望む。そして自分の思い込みをもとにそれと矛盾しない世界をうまく築くことができる。そうすることで安心し無意識のうちにそこにすがる。
それならなぜ自分の思い込みが現実ではないということがわからないのか？
思い込んでいることが目の前の現実になる。
語るべき情報は無数にあってその全てを捉えられるわけではない。現実のほんの一部を感じ取るにすぎない。情報は過剰なまでに存在していて心が無意識のうちに選別している。いくつかのものは取り込み他は捨てている。
その選別方法があなたと私とでは違う。それぞれの人がみな独自の選別をする。
70)その選別はそれぞれの人に特有のもので特に各人の思い込みや社会一般について信じていることによって変わってくる。要するに人生観によって異なる。
74)ひとつ思い込みがあるとそれによって何らかの行動をとる。その行動が他人の行動に影響を与えそれがまた思い込みを強めることになる。
129)人を傷つけるのはメッセージそのものではなくてそれを伝える方法言い方。言動に気を配りながら伝えればその人を傷つけることはない。もしその人が特に傷つきやすい人だとしてもその人の問題であってあなたの問題ではない
136)夢を実現する為にやらなければならないことを全て正確に書き出して計画の実体を明らかにする。それぞれの事柄についてできることとできないことを書き留める。あとは欠けている能力を身につける方法を見つけるだけ。
139)要求を却下されることと人として拒絶されることを同じものと考えている。頼んだことを断られたからといって嫌われたり敬意を払われなかったりしているわけではない。頼み事をする為に他人に働きかけることができなければならない。人生で成功する人はこういった能力を持っている。
143)人には選択をしなければならない状況がある。自分が最も心にかけていることに向かう為に大切に思っていることをあきらめざるを得ない場合がある。何かをあきらめなければ何かを選ぶことはできない。そして選ぶことをしなければ自らが望む人生を生きられない。僕は心を決めることを避けながら生きてきた。だから苦しみも感じなかった。僕の不幸の原因はそこにあるのではないか。努力する心積もりがなければ必要とあらばいくらかの犠牲を払わずには人生の夢を実現させることはできない。
170)拒絶を恐れる人は他人に拒否されることなど稀だと全く気づいていない。人はむしろ他人を助けたり失望させないようにしたり他人が望む方向に動いたりする。思い込みのメカニズムがあって拒絶されるのではないかと危惧していると実際にそうなってしまう。他人に働きかけ必要なことを頼めるようになれば可能性がぐんと広がる。誰かと繋がるように努力することは必ずプラスに働く。
182)賭けとも言えるような計画に身を投じる時には必ず気持ちの浮き沈みがある。そういう時一人きりだと計画を断念したり放棄する確率が高くなる。しかしあなたを信頼しその計画が成功するだろうと会うたびに感じさせてくれる人がいたら疑念はなくなり恐怖心が消える。
241)苦痛を伴う選択つまり何かをあきらめる能力。自身の道を進む為に何かを犠牲にする能力。
怒り→驚愕→疑念→理解→受容→感謝→賛美

2015/08/27

心の中のフィルターが曇っていないか、常にチェックしなければ！

私もサンチャン先生に会いにバリに行きたいです。

サンチャン先生に会えなくても、バリに行ってみたくなる、そんなバリの魅力に溢れた本でもあります。

2013/12/10

バリでバカンスを過ごしている主人公が、特に悪いところがあったわけでもないが、有名で評判が良いという理由で年老いた治療師のもとを訪ねる。そして主人公は、この治療師から人がいかに思い込みに支配されているのかを教えられる。
思い込みは、その人の行動だけでなく人生にも大きく影響しているということが、よく分かるストーリー。自己啓発の本だけどバリが舞台ということもあるのか心が癒された。