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投資銀行は本当に死んだのか 米国型資本主義敗北の真相
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本経済新聞出版社 |
発売年月日 | 2009/02/23 |
JAN | 9784532353452 |
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投資銀行は本当に死んだのか
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リーマンショック以降の金融危機の状況を過去と対比させながら、発生した背景・原因について深く掘り下げている。文体はいたってマジメで、鋭い洞察と論拠でサポートされている重厚なテイスト。読むには一苦労だが、巷で言われている金融危機の背景よりは踏み込んだ発言をしたいなら、かなり頭の整理に...
リーマンショック以降の金融危機の状況を過去と対比させながら、発生した背景・原因について深く掘り下げている。文体はいたってマジメで、鋭い洞察と論拠でサポートされている重厚なテイスト。読むには一苦労だが、巷で言われている金融危機の背景よりは踏み込んだ発言をしたいなら、かなり頭の整理に役立つ1冊だろう。 ・金融危機の背景(終章より) ?金融スキームの暴走と無力 ?株式手数料の自由化以来、金融イノベーションの創造が投資銀行の存在目的となったこと ?金融危機を解決する金融イノベーションが新たな金融危機を生み出す構造 ?「ヒステリー型」資本主義の存在 ?年金と企業経営者の利害が一致して過剰に成長を目指したこと ?株主至上主義が強くなり過ぎ、株主権行使の弊害が目立つようになったこと ?成果報酬システムの矛盾が大きくなったこと ?米国型敗者復活システムの弊害
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まず読み終えて、とても読みやすく理解しやすかった印象を受けた。 サブプライムにはじまる世界金融危機において、なぜアメリカ式資本主義が敗北してしまったのかというマクロ的な論点でその背景にある歴史的・技術的・組織的な要因をあげている。 それらの要因は FRBグリーンスパン...
まず読み終えて、とても読みやすく理解しやすかった印象を受けた。 サブプライムにはじまる世界金融危機において、なぜアメリカ式資本主義が敗北してしまったのかというマクロ的な論点でその背景にある歴史的・技術的・組織的な要因をあげている。 それらの要因は FRBグリーンスパン元議長の方向性 投資銀行の本来の役割からの逸脱とその逸脱を生む米国型成果報酬システムにおける組織性 金融工学の発達とそれについていけなかったリスク管理 株式売買手数料自由化 リスクヘッジのオフバランス化 などなど。 これらのすべての要因が複雑に絡み相乗効果を生み、今回の危機を招いたと尾崎氏は考える。 現在アメリカを中心のすべての国ではこの危機に対応するための救済措置(金利下げ、公的資金追加、投資銀行の廃止、不安定企業の国営化)などを行っている。 しかし、この流動性危機が収まれば、次に待つのはデフレ圧力への対抗。つまりは金融緩和や財政支出による景気刺激である。この緩和によって、再びバブルが起こってしまうかもしれない。バブルを避けるために政府等は新たな規制をつくるかもしれない。でも規制を生むことで、新たな危機を避けることができるのであろうか。つまり、規制を作って新たな危機創出を防ぐのではなく、根本的な土台である資本主義型システム全体、たとえば成果報酬システムの変化など、を変えていかなければならないと尾崎氏は述べていた。
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投資銀行側の言い訳という印象, 2009/4/5 著者がモルガンスタンレー系、ゴールドマンサックス系の会社勤務経験者ということもあり、読んでいて、投資銀行側の言い訳(一番悪いのは投資銀行!!では無く、真の犯人が他にいる)という感じが強く、書...
投資銀行側の言い訳という印象, 2009/4/5 著者がモルガンスタンレー系、ゴールドマンサックス系の会社勤務経験者ということもあり、読んでいて、投資銀行側の言い訳(一番悪いのは投資銀行!!では無く、真の犯人が他にいる)という感じが強く、書いてある事は理屈だっていますが、あまり共感を生みませんでした。確かに投資銀行だけが悪者ではないのでしょうが、でも、主犯の一人であるのは確かだと思います。また、本当の真犯人を導き出しているという感じでもなく、ただ長い文章を読んだという感じでした。 唯一共感できた部分は、巻末の「過熱を回避するための10の処方箋」でした。
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