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娚の一生(1) フラワーCアルファ フラワーズ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2009/03/10 |
JAN | 9784091322692 |
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娚の一生(1)
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商品レビュー
4.1
243件のお客様レビュー
おじさんの色気とは、若い人のあふれる勢いとは違って内から滲み出てくるものなのかしら。 若いころから色っぽいおじさんは大好きだったけれど、今思うと、落ち着いた大人の雰囲気とか、包容力に守られたいっていう気持ちが強かったかな。 自分もおばさんになってみると、また違う魅力があるなぁと...
おじさんの色気とは、若い人のあふれる勢いとは違って内から滲み出てくるものなのかしら。 若いころから色っぽいおじさんは大好きだったけれど、今思うと、落ち着いた大人の雰囲気とか、包容力に守られたいっていう気持ちが強かったかな。 自分もおばさんになってみると、また違う魅力があるなぁと思いました。 枯れているのかと思いきや、ものすごく色気のある背中だったり横顔だったり、無邪気な笑顔や頑固な表情、男の人はいくつでも可愛い。それを再発見(笑)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
要点としては「アンチファンタジーの顔した夢小説」「ターゲット層はまさに主人公のような女性なんだろうな」「海江田さんの色気の描写がフェチズムすぎて悶絶する」の三点でしょうか。 粗筋としては、ミドサーのリケジョが亡き祖母の家を引き受けると、祖母とどうやら愛人だったらしい大学教授がその家にいつき、やがて二人が結婚する この本は再読で二十代の頃は海江田さんの良さ、さっぱりわかりませんでした。なんなら五十を超えた海江田さんのおじさんな描写や肉食なところ、老いの描写など、正直生理的にちょっと受け付けないと思っていたのだけれども、主人公と同年代になってみると、この海江田さんの色気と人格の凄まじさに、情緒が揺さぶられることこの上ないです。まず絵だけれども、年齢を感じさせるふわふわした髪やらシワやら、真顔も笑顔も一つ一つがこの年の方の説得力を持っているその表情やら、何より後ろ姿のワイシャツの肩のラインやら老いた喉仏やらがあー…こういう部分がものすごく色気となっている五十代…いますわ…とすさまじい説得力なので、「これほんとに作者はこうした色気熟知しまくって描いておられるな」と思う。そして、何よりもその人格。この年代で本当に素敵な方というのはこのように程よく枯れ、聞き流し、でも相手をそのまま置いておき、いたわり、放っておくようで、受容して、肯定的で静かな関心を持ち、そして鷹揚で適度に雑でざっくばらんである…即ち余裕と穏やかさを両立しているのです。 でも、こういう人が独り身で、後生大事に若き日に憧れた芸術を恋うような年上女性への初恋を抱えたままに老成し、でありながら、諦念や人への理解や思いやりはこれでもかと積み上げ、拗らせた主人公を迎えに来る…というのはもう本当にファンタジーなわけで、ツッコミは禁じえないのだけれど… 西洞子さん、「姉の結婚」もそうなのだけど、主人公の拗らせ方のリアルさや、関係性の描写がこれでもかこれでもかとリアルなので、とってもリアルな話を読ませられている気になるし話の運びも面白いしで気づいたらどんどん載せられて読んじゃうんだけど、構造はシンデレラばりの超ファンタジーで、読了してみて改めてふとあらすじ振り返ると読後に夢中で読んだことをちょっと恥じてしまうという非常に不思議な読書体験になりがち。この感じは他の作家さんにないんだよなぁ… 個人的にシンデレラ風物語アレルギーみたいなものがあって、タイトルは出さないけれども、いわゆる三十代以降の女性の恋愛もので明らかにファンタジー路線の、やれ年下の男性やら同級生やら金持ちやらイケメンやらと突然どうたらこうたらとか、「あったらいいな」のオンパレードらしきものを見ると、個人の見解ですが、その現実逃避的妄想の熱量にあてられてというかきつく感じて耐えられなくて読むのやめちゃうんですが、西洞子さんの作品は、読み終わる頃になるまで、シンデレラ読まされてるのに気づかない、このふしぎはなんだろう…
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これは苦手。なんでこのおっさんと?っていう疑問から抜け出せない。「姉の結婚」も、終始理解に苦しむ恋愛模様だったけど、ただでさえ苦手な恋愛モノな上に、多分、本作者の世界観が根本的に受け入れられないのかも。これはもう、続きは要らないです。
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