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八番筋カウンシル
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2009/02/20 |
JAN | 9784022505293 |
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八番筋カウンシル
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商品レビュー
3.4
59件のお客様レビュー
津村さんの小説では、初めて登場人物がカタカナという構成のものを読んだせいか、慣れるまでは時間がかかった。。のだけど、 中盤からだんだん引き込まれていった。 どこにでもある、ちょっとヒリヒリする現実。 日々に翻弄されながらも傍にいてくれる友人がいることに安心したり。 津村さんの俯...
津村さんの小説では、初めて登場人物がカタカナという構成のものを読んだせいか、慣れるまでは時間がかかった。。のだけど、 中盤からだんだん引き込まれていった。 どこにでもある、ちょっとヒリヒリする現実。 日々に翻弄されながらも傍にいてくれる友人がいることに安心したり。 津村さんの俯瞰するような、でも地に足がついた視線は、どの小説からも感じられて、静かに力をもらえる気がする。 一番好きなラストシーン。 図書館で借りた本だったので、忘れたくなくて書き写してしまった。 彼らのこれからに思いを馳せられるような最後からいつまでも続く余韻。 登場人物と一緒に過ごしていると、途中でしんどくなるときもあるけれど、最後に味わう希望の香り、読後感のよさが自分にとっての津村さんの作品の魅力だなと思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
商店街に戻ってきたアラサー3人の、商店街や親に振り回されたり良さを体感したりする話。 (と書くとなんて軽い話、と思うが軽くはない。でも主人公達は多分20代後半で他に良い言い回しがない。アラサーという語句は他に良いものは無いのか。) 津村さんの会社モノのやるせなさと同じ感覚もあるが、それよりももっと希望が無い印象。会社はまだビジネスというドライさがあるが、商店街(イコール近所、地元のしがらみ)や親は割り切りができないからか。私がそういう付き合いが苦手なのもあるかもしれない。 話は中学生の時と現在が混ざって進んでいく。中学生の時のモヤモヤよりは現在の方が幸せ、というかモヤモヤを晴らすための行動力があって皆なんだかんだスッキリしているようで、良かった。
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良く判らないタイトルですね。八番筋は商店街の名称、カウンシルは評議会の意。このタイトルを見ると「頑張ってる商店街」の物語を想像しますが、この評議会メンバーがグズグズで。しかも主人公達は彼等を軽蔑しつつも、自分達も結構グズグズで。。。 実は昨年末に読み始めて、あまりに低空飛行が続く...
良く判らないタイトルですね。八番筋は商店街の名称、カウンシルは評議会の意。このタイトルを見ると「頑張ってる商店街」の物語を想像しますが、この評議会メンバーがグズグズで。しかも主人公達は彼等を軽蔑しつつも、自分達も結構グズグズで。。。 実は昨年末に読み始めて、あまりに低空飛行が続く物語に一旦挫折。年明けに再読し始めました。 もともと津村さんの文体はズルズルとしたローテンション。テンションが高い方では無い私を5とすれば、3程度。しかもAを語って居たらその関連でBが、さらにCがと文章が繋がって行き、突然のように本筋のAに戻る。批判では無いのです。BやCを描くことで周辺の事情が分かるし、おそらくそんなことも意識して書いていると思います。ただ、本筋が掴みにくかったり、主語不在の文章も有って、振り回され、行方を見失う事も多い。 10数年前、評議会が一家族を商店街から追い出す原因となった友人の祖父の死に関わる謎が終盤に解明され、物語は穏やかなピークを迎えます。 スカッとした登場人物などいないのです。様々な家族の家庭崩壊や嫉妬や挫折が描かれ、そんな中で主人公達はそれを何とか乗り越えて行く、そんな姿が訥々と描かれ、読むのに苦しんだ割になかなか良い読後感です。
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