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市場の変相 サブプライム後の「金融適者生存」の法則
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | プレジデント社 |
発売年月日 | 2009/02/28 |
JAN | 9784833419055 |
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
正直、今の時点で読むと然程新鮮なことが書かれているわけではないのですが、確かにこれがサブプライム問題序盤の2007年末に書かれたことを考えると、その慧眼には感心させられるし、冷静で客観的な語り口で大局的に展開されるパラダイムシフトへの考察は説得力に満ちており、各方面で高く評価され...
正直、今の時点で読むと然程新鮮なことが書かれているわけではないのですが、確かにこれがサブプライム問題序盤の2007年末に書かれたことを考えると、その慧眼には感心させられるし、冷静で客観的な語り口で大局的に展開されるパラダイムシフトへの考察は説得力に満ちており、各方面で高く評価されたことにも納得させられます。 著者は、今の経済社会に起こっている事象を、「昨日の市場」と「明日の市場」との衝突として捉えています。 米国を中心とした先進国のみが実質的なプレーヤーであった世界は、新興国の存在感が重みを増すことで急速に様変わりする一方で、金融商品の高度化により投資の常識が覆される。 「昨日の市場」で通用していたセオリーは、「明日の市場」では機能しない。 仮に「明日の市場」の姿を見通すことができたとしても、そこに至る通り道では経験則に頼り過ぎ「ブラックスワン」の罠に陥るリスクが頻発する。 著者の現職は債券運用会社ピムコのCEOですが、IMFでアナリストの経験もあるということで、本の中では投資家・政策担当者・国際機関といった各プレーヤー向けの指針も示されます。 自分はこのへんには直接携わるものではないので、そんなもんかと思いつつ読むだけでしたが、例えば、「ノイズの中からシグナルを見つける」ことの重要性(「緊急ではないが重要なこと」「緊急ではないが重要なこと」を見極める)や、テールリスクを如何に切り捨てる判断をできるか、など一般的に参考にできるような話も多々盛り込まれています。
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米金融界で著名な著者による経済システムの実態を述べた本。2007年末に書かれたためリーマンショックが考慮されていないのが残念。
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フィナンシャル・タイムズ 2008年度ビジネス・ブック・オブ・ザ・イヤー受賞という触れ込みで、辛口で知られる池田信夫氏が「すべてのビジネスマンと政策担当者と研究者が絶対に読むべき本である」とまで絶賛している本です。 リーマンショックのはるか以前に市場の変相を捉えて分析している...
フィナンシャル・タイムズ 2008年度ビジネス・ブック・オブ・ザ・イヤー受賞という触れ込みで、辛口で知られる池田信夫氏が「すべてのビジネスマンと政策担当者と研究者が絶対に読むべき本である」とまで絶賛している本です。 リーマンショックのはるか以前に市場の変相を捉えて分析しているということで非常に評価が高いです。実際に著者がCEOを務めるピムコは、サブプライムローンに絡む投資をいち早く控えたことで、損失を回避しています。この辺りに絡む分析(なぜ投資家含めて大多数は失敗したのか)は、第1章から第4章までに詳しく書かれています。 第5章"「新たな行き先」まではいばらの道"の冒頭に「興味深いことに、私は世界経済の「新たな行き先」がどんな所なのか明確なイメージを持っているのだが、行き先にたどり着くまでの旅路についてはそれほど自信がない」と書かれているのは印象深い。実際に言われたとおり、現状はいばらの道になっています。その後に続く第6章"投資家のための行動計画"と第7章"政策当局のための行動計画"にあるべきアクションプランについて書かれていますが、それが正解なのかどうかは分からないのでしょう。 最後の章は"世界全体の福祉向上の向けて"で終わる、グローバルな視点をもったさすがの良書だと思います。 はっきり言うとここに書かれていることすべてが分かるほどの知識がないと告白しないといけないのです。より少しでも多くのことを理解できるようになるべきなんでしょうね。
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