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ニーダム・コレクション ちくま学芸文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2009/02/13 |
| JAN | 9784480091895 |
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ニーダム・コレクション
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ニーダム・コレクション
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西洋と東洋では、その文化や科学の発達の歴史に大きな隔たりがあるように思います。地続きの大陸であり、シルク=ロードなどを通してお互いに交流があったにもかかわらず、この隔たりは大きなものがあります。中国の明の時代に入りますと、宣教師が中国にもやってきて、西洋の文物を移入してきます。中...
西洋と東洋では、その文化や科学の発達の歴史に大きな隔たりがあるように思います。地続きの大陸であり、シルク=ロードなどを通してお互いに交流があったにもかかわらず、この隔たりは大きなものがあります。中国の明の時代に入りますと、宣教師が中国にもやってきて、西洋の文物を移入してきます。中国はそれらに影響を受けながらも、独自の文化的発展を手放すことはありませんでした。 これは医学にも言えることです。現在においてなお、これだけ現代医学が発達している中においても、古代から続く鍼灸や漢方薬という医学が、現代にあってもこうして医療としてその効果が認められ、普及しているというのは驚きでもあります。しかし、生活の一部としてずっと浸透してきた中国人にとっては、この事実は驚きでも、特別なことでもなく、生活の一部として当たり前のことなのかもしれません。 中国の文化が西洋に与えた影響はたくさんあります。中国の三大発明として、紙、羅針盤、火薬が挙げられますが、これは西洋に大きなインパクトを与え、大航海時代への幕開けを導きました。他にも文化、技術的に、中国の文物が西洋に与えた影響は数多くあります。しかし中国はあくまで実用的なことにこだわり、またそのこだわりが西洋との発達の違いを生み出しました。一般的には、中国の科学史は、いわゆる科学的な思想に至らなかったと批評されることもありますが、仮のその指摘が本当だったとしても、それは決して中国の文化や技術が西洋のそれと比較して劣っていたことではありません。むしろある面においては、劣っているのではなく、西洋の文物を凌駕し、先んじていた学問や技術もたくさんあります。本書では西洋文化の先端性を強調する現代の文明観の偏見に異を唱え、中国の文化史のすばらしさを伝えるものです。 本書は西洋と中国の違いや、中国文明の歴史や、その優れた面などを語っており、とても参考になる部分がたくさんあります。著者はイギリス出身で、人生の前半を生化学者として過ごし、後半生を中国文化史に注いだ方です。西洋人から見た中国文明という点からも、面白い視点がたくさんあるかと思います。
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科学史家ジョゼフ・ニーダムの講演集、9本の講演を収める。『東と西の学者と工匠』のコンパクト版である。ニーダムの学術が文庫本で読めるようになった意義は大きい。とくに5番目の論文「全人類共有の科学の進化におけるヨーロッパと中国の役割」の内容は非常に壮大だ。数学・物理学・化学・植物学・...
科学史家ジョゼフ・ニーダムの講演集、9本の講演を収める。『東と西の学者と工匠』のコンパクト版である。ニーダムの学術が文庫本で読めるようになった意義は大きい。とくに5番目の論文「全人類共有の科学の進化におけるヨーロッパと中国の役割」の内容は非常に壮大だ。数学・物理学・化学・植物学・医学における中国とヨーロッパの「横断点」と「融合点」を論定している点は科学史のグランドデザインともいえるのではないだろうか。ニーダムによれば、数学・天文学・物理学は1610年に横断点があり、30年をへて融合点に達した。植物学は1700年ないし1780年に横断点を迎え、1880に融合点に達した。医学においては1800〜1900年に横断点を迎え、融合点は未達成である。このように科学は「生物的」になるほど、西洋と中国の理論において融合が遅れるそうだ。その他にも、馬の繋ぎ方を論じている「中央アジアと科学技術の歴史」、ギリシアの幾何学的天文学に対する中国の代数的天文学を論じた「古代中国の天文学」、中国における水力による冶金技術と蒸気機関の関係を述べた「機械工学への古代中国の貢献」など、どれも興味深いものばかりである。この書物はニーダムの大局的見地と、旧大陸の全ての科学的営みが「近代科学」の成立に寄与しているとする「全人類共通の科学」という思想を学ぶことができる。個々の発明の面白さについては、ロバート・テンプル『図説中国の科学と文明』を見るのがよい。
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