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私の文学漂流 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2009/02/10 |
JAN | 9784480425607 |
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私の文学漂流
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「妻は、昼間、子供が寝ている間に小説を書き、私が勤めから帰ってくると、ただ一つしかない食卓を私に明け渡し、私は深夜まで書く」。傾倒する川端康成らの作品を筆写し、三島由紀夫等を訪問した大学文芸部時代。小説を書くという初志は、困窮しても、何度賞を逃しても消えることはなかった。同志であ...
「妻は、昼間、子供が寝ている間に小説を書き、私が勤めから帰ってくると、ただ一つしかない食卓を私に明け渡し、私は深夜まで書く」。傾倒する川端康成らの作品を筆写し、三島由紀夫等を訪問した大学文芸部時代。小説を書くという初志は、困窮しても、何度賞を逃しても消えることはなかった。同志である妻と逆境を乗り越え、太宰治賞を受賞するまでの作家誕生秘話。(表紙裏) 終始、「書くこと」に対する熱量に圧倒された。その熱も、赤よりも高熱な青い炎のように思える凄まじさ。 自分にとって著者は、『戦艦武蔵』を代表とする記録文学の第一人者なのだけれど、違った面も多々あるようで、そちらも手を出し見ようと思う。
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古本屋でちくま文庫が安かったのに加え、傾倒する川端康成らの作品を筆写し、三島由紀夫等を訪問した大学文芸部時代とあるのをみて興味をそそられ購入。文学に命を捧げ生きていたひとであり、色々感じるところがあったが、最後まで不信感が拭い去れなかった。ほんとうにこんなに聞き分けがよかったのだ...
古本屋でちくま文庫が安かったのに加え、傾倒する川端康成らの作品を筆写し、三島由紀夫等を訪問した大学文芸部時代とあるのをみて興味をそそられ購入。文学に命を捧げ生きていたひとであり、色々感じるところがあったが、最後まで不信感が拭い去れなかった。ほんとうにこんなに聞き分けがよかったのだろうか、なんだかこの本を読む限りだととてつもない人徳者てきな雰囲気だけれど、ほんとうにほんとうにこんなに嫉妬や独善さと無縁なひとだったのかなあ。それが不信感となってもくもくもくもく溢れて、集中できなかった。わたしが読んだことがないだけで、無名の作家の優れた短編・中編小説というものはこの世にたくさん存在しているのかもしれない。そういったものをひとつずつすくい上げて、自分のこやしみたいなものにしていきたい。
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記録文学において、確固たる地位を確立した吉村昭。 綿密な取材と精緻な筆致で、小説の域を超えてルポのようだという評価を集めている。 本書は吉村が筑摩書房による『太宰治賞』を受賞し、作家として本格的にスタートした時期までの半生を書いた自伝だ。 意外にも歴史ものを書いたのは『戦艦武...
記録文学において、確固たる地位を確立した吉村昭。 綿密な取材と精緻な筆致で、小説の域を超えてルポのようだという評価を集めている。 本書は吉村が筑摩書房による『太宰治賞』を受賞し、作家として本格的にスタートした時期までの半生を書いた自伝だ。 意外にも歴史ものを書いたのは『戦艦武蔵』がはじめてで、それまでは『星への旅』など骨や死などに関する短編小説が主だった。 また本書では、夫婦で作家を目指し、妻が子育てをしながら書いた作品が芥川賞を受賞するといった、普通ではあまり考えられない光景も描かれている。 兄たちの世話にならずには生きられなかった頃の卑屈な気持ちや、妻ばかりが認められることへの複雑な思いにも触れている。 何より強い印象を与えたのは、度重なる病臥に苦しみ、生活の困窮のためにサラリーマン生活を送りながら、書くことを目指し続け30を過ぎてから作家として一人前になった、その執念だ。 蛇足ながら、氏のご子息と私は誕生日が同じで、ミーハー心がくすぐられた。
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