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越境の古代史 倭と日本をめぐるアジアンネットワーク ちくま新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2009/02/12 |
JAN | 9784480064684 |
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越境の古代史
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商品レビュー
3.5
7件のお客様レビュー
日本の古代史を、東アジアにおける諸地域の密接なネットワークのもとに置きなおす試みがなされている本です。 著者はまず、従来の古代史研究が、西嶋定生の東アジア世界論と石母田正の国際的契機論の枠組みによって規定されていたと述べて、その限界を指摘します。西嶋と石母田の枠組みにおいて古代...
日本の古代史を、東アジアにおける諸地域の密接なネットワークのもとに置きなおす試みがなされている本です。 著者はまず、従来の古代史研究が、西嶋定生の東アジア世界論と石母田正の国際的契機論の枠組みによって規定されていたと述べて、その限界を指摘します。西嶋と石母田の枠組みにおいて古代の東アジア世界は、各国・各民族が中国を中心とした国際的政治秩序とそれによって伝播する文化を共有する一つの歴史的世界として理解されています。しかしそれにもかかわらず、両者は日本一国史を世界史的見地から把握するという姿勢が垣間見られると著者はいい、そうした一国史ないし民族史という枠組みそのものが見なおされなければならないと論じられます。 そのうえで著者は、ヤマトの大王の力が強大な時代においても、国際交流は大王によって独占されていたのではなく、ヤマト王権のもとにつどう各地の首長層のそれぞれに独自の国際交流があったという事実を示しています。とくに新羅とのさまざまなレヴェルにおける交流について立ち入った説明がなされており、サブタイトルにも用いられている「アジアンネットワーク」の歴史的実態が明らかにされています。
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2009年刊行。4、5世紀に関しては好太王碑文等、日本(倭)と東アジア諸国との関連性の存在は知られ、それ以降も、少なくとも白村江戦までは、東アジアとの外交的関連性はよく描かれるところ。しかし、奈良時代・平安時代になると、遣唐使に矮小化され、遣唐使の廃止とともに交流がなくなったというようなイメージで語られることが多い。ところが、本書は、主として奈良・平安時代の日羅関係、交易関係を軸に議論を展開していく。教科書的内容から一歩前進した内容は、個人的にも興味深い。著者は関東学院大学経済学部教授。
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近代国家で棲息する現代人の意識を離れ、如何に古代における日本列島に棲息した人々の思い、生活、経済、政治などを読み解くか。東アジアにおける中国、朝鮮半島の豪族、国際商人たちの動きに翻弄されながらも、倭の立ち位置、身の処し方が実証的に再現されている。 団塊の世代が学校でならった歴史、...
近代国家で棲息する現代人の意識を離れ、如何に古代における日本列島に棲息した人々の思い、生活、経済、政治などを読み解くか。東アジアにおける中国、朝鮮半島の豪族、国際商人たちの動きに翻弄されながらも、倭の立ち位置、身の処し方が実証的に再現されている。 団塊の世代が学校でならった歴史、また、当時の古代にかかる学説から如何に頭の中の情報を入れ替えるか。 越境の古代史、倭と日本をめぐるアジアンネットワーク、ますます古代にかかる色んな角度からの本を読みたいきっかけになりました(笑)。
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