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骨の記憶
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2009/02/15 |
JAN | 9784163279602 |
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商品レビュー
3.8
24件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
闇。 純朴だった少年、「長沢一郎」の半生。 幼い日の事故と隠蔽。 彼は田舎の貧しい家に生まれ、集団就職する。 その後に起きた、小さな「過ち」と「偶然」を利用しようと決意したとき、彼の中に別人格が生まれる。 経済的、社会的な成功に反比例して失われていく彼の中の、彼にとっての大切なもの。 よくできたストーリーだが、「好きか?」と聞かれるとどうかなぁ。 サンキュー、おすすめ、ありがとう。 読み応えは抜群だったよ。
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2019年最後の1冊。 昭和の時代、貧困の農家に生まれ育った一人の男が東京へと出て成り上がっていく話。 こういう私小説的な話は好き。 お金と引き換えに男の人生は淋しいものとなってしまったけれど、 ラストでゾクっとさせられ、物語としてのまとまりがあり 非常に面白かった。 しかし...
2019年最後の1冊。 昭和の時代、貧困の農家に生まれ育った一人の男が東京へと出て成り上がっていく話。 こういう私小説的な話は好き。 お金と引き換えに男の人生は淋しいものとなってしまったけれど、 ラストでゾクっとさせられ、物語としてのまとまりがあり 非常に面白かった。 しかしなぁ、一番可哀想なのは清枝だよなあ。 知らぬが仏とはよく言ったもんだ。
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内容紹介からまず抜粋。 没落した東北の旧家曽我家の嫁・清枝のもとに届いた宅配便は 51年前に失踪した父の頭蓋骨だった。 差出人は、中学の時の同級生長沢一郎。 中学卒業後、集団就職で町を出て その翌年に火事に遭って死んだはずの同級生だった。 このプロローグから長沢一郎の数奇な人生...
内容紹介からまず抜粋。 没落した東北の旧家曽我家の嫁・清枝のもとに届いた宅配便は 51年前に失踪した父の頭蓋骨だった。 差出人は、中学の時の同級生長沢一郎。 中学卒業後、集団就職で町を出て その翌年に火事に遭って死んだはずの同級生だった。 このプロローグから長沢一郎の数奇な人生ドラマが始まる。 貧しい東北の農家の長男として生まれ、 地道な百姓の将来しか見えない一郎の親友は 村一番の有力者旧家の長男曽我弘明だった。 小学校6年生の二人は 山の中でトンネルを掘る遊びに熱中していたが、 そこを小学校教師の杉下徳治に見られる。 危ないからすぐにトンネルから出るように言われて出たが、 忘れ物をとりに穴へ入った杉下が 不運にもそのとき崩れた穴の中で埋まってしまい、 そのまま生き埋めとなる。 絶対に秘密にしょう! 一郎と弘明は誓い合い、大きな秘密を胸に秘めることにした。 その後、罪の意識に悩まされながらも二人は中学生へと成長。 杉下の一人娘清枝のことが気になりつつも 一郎は、中学卒業後集団就職で東京へ。 弘明は、高校を優秀な成績で出て大学へと、それぞれの道を歩む。 東京へ出てからも一郎は 日の目を見ることができない。 あの秘密のある村へ帰るのも恐ろしいが、 自分の行き場もなくし、帰郷しようとした矢先、 就職先で一郎の先輩にあたる 松木幸介が一郎のアパートを訪れる。 幸介の寝ている間に荷物を持って家を飛び出した一郎は、 途中で荷物を幸介のと間違えたことに気が付いて引き返した。 ところが、彼の住むアパートは火事で焼失。 長沢一郎は焼死として扱われてしまう。 一郎は彼の身代わりとなった「松木幸介」と名のり、 身寄りのない幸介の半生をなぞらえて、 自分の人生をどんどんと切り開いていった・・・ 508頁の分厚い本だったが、 一郎の数奇な運命に魅かれるように一気に読めた。 一郎も弘明も最後は病魔におかされる。 たまたま手に入れた松木幸介の所有する土地が 成田空港の建設地の中にあって 莫大な値段で売れたりと、ラッキーな運もあったが、 一文無しからたたき上げて 社長にまでのしあがった一郎には、驚かされた。 これは、彼が持っていた天分の才気と運気が味方したのだろう。 どこか懐かしい昭和中期の時代背景とともに 一人の男の人生の光と影がたっぷりと読み取れる。 久しぶりの力作に出会った気がした。
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