現実入門 ほんとにみんなこんなことを？ 光文社文庫

穂村弘【著】

• 販売会社／発売会社: 光文社
• 発売年月日: 2009/02/20
• JAN: 9784334745486

商品レビュー

2025/02/04

初読みの作家さん
途中くすくす笑いを噛み殺すのが大変でした
読む分には面白いけど現実に一緒にいたら疲れそうと思いました
芸術家の感性、、ついていけないかも。

2025/01/25

ほむらさん、いいわー。電車で読むならマスク必須。おもしろすぎて、通勤電車でクスクス笑いをこらえた。解説の江國香織が「ツボった」と評しているのも納得。
めくるめく妄想と、人間観察力がスゴイ。短歌に興味がないので今までスルーしてきたけど、フツウの会社員、総務課長だということを知って、バックオフィス部門の私としては俄然興味が湧いた。

42歳、独身。「ほんとにみんなこんなことを？」という副題のとおり、今までの人生でやったことのないことをやるエッセイ。
しかし、ほむらさんが「積極的にやったことのないことに挑戦する」という体当たり的な話ではないんだなー。サクマさんという女性編集者が「これはどうです？」と次々ネタを持ってきて、しかも一緒にやってくれる。献血も、占いも、はとバスツアーも。大相撲観戦なんて、光文社からの接待でうらやましすぎる。
そんなこんなで、おや？これはもはやいい感じにデートじゃね？この２人…これからどうなる！？２人の関係が気になりすぎて一気読み。

三宅香帆が『人生おたすけ処方本』の中で、「男に生まれたくなかった日に読む本」として処方していた。
処方コメントを引用すると、〈合コンもモデルルーム見学も献血も人生初の出来事。そんな作者の「現実」入門日記。「できるふり」をしなくてもいいかなと思える、肩の荷がおりる歌人エッセイ〉とあった。

親知らずを抜くのにあたり、手術するのをやたらびびってる夫に読ませようかと図書館で取り寄せた。

私にとって一番おもしろかったのが、一日お父さん〈昼の部〉で、ハッとしたくだりがあった。
〈興味がないのに問いかけるのは嘘をつくことになる。子供はそういう嘘を鋭く見抜くのではないか〉
それだ。私もそう思う。私も子どもが苦手なので、毎日毎日子どもと何を話せばいいのやらまるでわからない。

考えてみたら、結婚も子育ても「ほんとにみんなこんなことを？」だ。初めてのことだらけ。世の中の子育てしているみなさん、ほんとにこんなことを毎日してるのか…。いやはや。みなさん、すごいです。お疲れ様です…。
私はというと、この１週間、上の子がインフルエンザ。もう１人は発熱していないが体調が微妙なので保育園を休ませた。
「ママー来てー」「ママーだっこー」「あー！鼻水ー！」
きょうだいのケンカが絶えない。私の体調を守れるか、瀬戸際の攻防も続いている。おそらく、子育てしている人はみなさん通る道だろうけど、「ほんとにみんなこんなことを…？」と思う。

結局、親知らずの手術にビビる夫には紹介しなかった。
ほむらさんには大変失礼ながら、パッとしないオトコには、ひっぱっていく相方がどんだけステキかって部分にかかっている。夫に勧めたところで、「オレはパッとしないからさぁー、キミががんばってよー」と言われるだろう…。

ちょっと私の狙いとは違う方向だったけど、ほむらさんが幸せそうでほっこりした。

2024/09/26

#38奈良県立図書情報館ビブリオバトル「福」で紹介された本です。
2014.2.15
http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-1110.html?sp