リアル・シークレット

ジュセリーノ・ノーブレガ・ダルース【著】, 山川栄一【訳】

• 販売会社／発売会社: ソフトバンククリエイティブ
• 発売年月日: 2009/01/31
• JAN: 9784797348422

商品レビュー

2010/09/06

ブラジルの預言者の書、と思いきや自己啓発本。
思いが外界を形作る、嫉妬や愚痴や個人の感じ方が幸せか否かを決めるというのは、よくある主張で目新しくない。
しかし、理性よりも直感を鍛えることを推奨して、直感の鍛え方を具体的に教えている。夢の記述や感じたことの記録。
科学や警察調査、軍事も超能力に頼ることがあるそうだ、というのは新しい情報。
引き寄せの法則「シークレット」は自分が考えて書面を送っていたのを盗用されたと主張している。

ただし、予言の部分は興味深い。
-温暖化で気温が50度になる
-2012年～2015年に世界の沿岸部が水没、日本は2100年には完全になくなる(灰色の時代)
-2043年までに８０％の人口減少。台風、火山噴火、水位上昇、水不足、バクテリア、ウイルスが原因。2021年には水位が7メートル上がり、2039年には日本、インドネシア、オランダ、ブラジルの一部が水没（赤の時代）
-お金が意味を持たなくなる
-温暖化の後は超氷河期が来る。
-2043年以降、太陽が少しずつ回復する。自然環境のリセットが始まる。2100年まで細々と続く。（緑の時代）
-2047年にワイヤレスの新たなエネルギー源が開発される。
-2100年以降、賢くなった人間と自然が調和するいい時代（金の時代）

防げるものと防げないものはあるが、人間は早く自分の愚行に気づいて賢くならなければならない、ただちに汚染を止めなければならない、と警告している。ちなみに灰色から赤の時代はもうどうしようもなくて１００％来るとのこと。
地球に住む人間の存在や経済活動を見てきて、その破綻ぶりから自分も漠然と同様のことになるんじゃないか、お金お金と言っているのも結局もうちょっとしたら終了するんじゃないか、と思っていたが、こうやって時間的にズバリズバリと指摘されるとびっくりするより爽快だ。
虐待、引きこもり、鬱病の蔓延、自殺者の急増、政治の機能停止、くだらない情報に目を奪わせて大事なものを見せない情報操作は人類としてはかなり末期的な状態であると思っていたが、そこまで来ていたのか。
１００％鵜呑みに信じるわけではないが、中国地震や暗殺などこれまでにも何回も当てているらしいので、頭から否定するのもどうかと思う。
鈍くなった僕の頭に活を入れた。