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ディビザデロ通り 新潮クレスト・ブックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2009/01/30 |
JAN | 9784105900731 |
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ディビザデロ通り
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商品レビュー
3.8
12件のお客様レビュー
『イングリッシュ・ペイシェント』を映画で見ただけで、初オンダーチェ。 普通の人間の人生の一時期をいくつも描き、それぞれが緩やかに繋がっているのが面白い。クンデラみたいな感じもするけど、あそこまで作者がしゃしゃりでてこない。『最終目的地』に似た雰囲気もあった。 うまくつなぐと、確か...
『イングリッシュ・ペイシェント』を映画で見ただけで、初オンダーチェ。 普通の人間の人生の一時期をいくつも描き、それぞれが緩やかに繋がっているのが面白い。クンデラみたいな感じもするけど、あそこまで作者がしゃしゃりでてこない。『最終目的地』に似た雰囲気もあった。 うまくつなぐと、確かに映画にもなりそうな感じはするが、セグーラのエピソード以外は終わった感じがしないので難しいかな。 個人的にはアンナ、クレア、クープの出てくるアメリカ編(って名前ついてないけど)より、セグーラの生涯をたどるフランス編(って名前ついてないですよ)が好き。セグーラと隣の家の幼妻マリ=ネージュが惹かれあいながら、互いに本を読み聞かせするシーン、結婚式の日の二人のダンスシーン、とても美しい。 乗れるまでちょっと時間がかかったが、読んでよかった。
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集められた家族、アンナ、クレア、クープの物語からはじまり、ばらばらになった彼らは大人になりそれぞれの人生を歩みはじめる。彼らが出会う、関わりになる人々のそれぞれの物語へ展開されていく。いつの間にか主人公、主要人物が入れ替わり、また別の物語になっていくが、最初の家族の構造が再現され...
集められた家族、アンナ、クレア、クープの物語からはじまり、ばらばらになった彼らは大人になりそれぞれの人生を歩みはじめる。彼らが出会う、関わりになる人々のそれぞれの物語へ展開されていく。いつの間にか主人公、主要人物が入れ替わり、また別の物語になっていくが、最初の家族の構造が再現されていることにも気がつく。親しかったからこその名前の言い間違い。後半の夢と現実が交錯するのは『イギリス人の患者』を彷彿とさせる。青いテーブルのイマージュ、すべてはコラージュ、そしてまた人生も。 * 巻頭にコレットの葬儀のエピソードがあったのでコレットの話になるのかと思ったけれどそうじゃなかったな。後半、作家が名前を変えて作品を出版するというところが、当初、夫のゴーストライターだった過去があるコレットに繋がるのかなと思ったけれども、あんまり関係ないかもしれない。だんだん登場人物が多くなってくるので半分くらい読んでから家系図をメモしながら読んだ。翻訳者のあとがきも、作品の余韻を残してくれた。 * "すべてはコラージュだ。私たちが何をつくるのか、なぜつくるのか、どんな人に惹かれるのか、なぜ忘れることができないのか。すべてはコラージュであり、遺伝でさえそうなのだ。私たちの中には他人が隠れている。短期間しか知らなかった人さえ隠れていて私たちは死ぬまでそれを抱え続ける。国境を越えるたびに、それを自分の中に封じ込める。" http://en.wikipedia.org/wiki/Divisadero_(novel)
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「イギリス人の患者」同様、登場人物のそれぞれが個性的で印象的に描きこまれています。どんどんこちらを引き込んでいく筆力を感じます。 主な登場人物、最初は3人なのですが、読み進んでいくと登場人物がどんどん増えていきます。しかもその人物たちの話の中での役割や軽重がよくわからず、誰だっ...
「イギリス人の患者」同様、登場人物のそれぞれが個性的で印象的に描きこまれています。どんどんこちらを引き込んでいく筆力を感じます。 主な登場人物、最初は3人なのですが、読み進んでいくと登場人物がどんどん増えていきます。しかもその人物たちの話の中での役割や軽重がよくわからず、誰だっけこの人、みたいな感じで、前に戻って読み直したりしながら前に進むといった感じでした。気合入れて読まないと作品に振り回されてしまいます。私は、そのへん適当に読んでいたので、最後の方に来て、大混乱。この作家は何を書いているのだろうといった感じで、読み終わりました。というか、これって、もしかして失敗作?最後の方は作者もまとめることができなくなって、面倒くさいから書きなぐって終わりにしちゃいましたって感じなのですが。もしかして、この続編があるのなら、それはそれで無理矢理でも納得してもいいのですが、余韻を残すというのとは違う、中途半端な終わり方で、消化不良です、当方は。 所詮小説なんてなんでもありなんでしょうが、これだけわくわくさせておいて、この終わり方は何!です。読み終わってから、話の途中でも、けっこうその話が破たんしていたりして、それっきりみたいな逸話の積み重ねがあり、お楽しみは最後にとっておこうみたいに、本当に最後がどうなるのかわくわくしながら読み進みました。が、このちんちくりんな終わり方は、正直がっかり。 話の中に泥棒が出てくるのですが、これも「イギリス人の患者」の同工異曲を感じてしまいました。同じ作家の作品を続けて読むのはよくないのかもしれませんねえ。「イギリス人の患者」のほうが圧倒的によかった。
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