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月と六ペンス 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
| 発売年月日 | 2009/01/23 |
| JAN | 9784042973027 |
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月と六ペンス
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商品レビュー
3.8
17件のお客様レビュー
株式取引所に勤めるストリックランドは芸術家と付き合うことをステータスのように感じる妻の周りにいる唯一のつまらない人間だった。地味で大人しい男だった彼は突然家族を捨てて画家として生きることになった。なにがきっかけで絵を描くことに目覚めたのだろう。 絵を描くことが生きることでそれ以...
株式取引所に勤めるストリックランドは芸術家と付き合うことをステータスのように感じる妻の周りにいる唯一のつまらない人間だった。地味で大人しい男だった彼は突然家族を捨てて画家として生きることになった。なにがきっかけで絵を描くことに目覚めたのだろう。 絵を描くことが生きることでそれ以外は些末な出来事という価値づけをしているストリックランドの周りにいる人物は、振り回されるか離れていく。語り手のわたしのように適度な距離を取れる人物は少なかった。 芸術に向き合う壮絶さは山本周五郎の『虚空遍歴』を思い出した。あちらは浄瑠璃の世界で自分が求める最高の物探し彷徨うというストリックランドと違う悲痛さがあるが、芸術に取り憑かれたという点では似ている。 ただストリックランドの場合、作品がどうこうよりも絵を描くという行為が自分自身の自我とほぼ同格の存在になっている。なので生きるという意味が周りと変わってしまう。 人にとって生きるとは何を意味するのか、その問いを考えてしまう作品だった。 余談だが、手持ちの書籍は角川の昭和33年発行の古い版で、おそらく活版印刷であろうことが一文字だけ角度の違う文字と禁則処理の使い方で分かる。
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- 私も又私なりに芸術家だったのですよ。あの人に生気を与えているのと同じ欲求を、私も心の中に感じていました。ただ、あの人の場合は絵がその手段でしたが、私の場合は生活でした
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強烈な自己昇華の前では、世間の常識や感情、当たり前な事など何一つ意味をなさない。社会からは見放されたとしても貫いていく力があるというのは、羨ましい事である。
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