裸の帝国主義 アメリカによる世界支配の追求 こぶしフォーラム

ジョン・ベラミーフォスター【著】, 渡辺景子【訳】

• 販売会社／発売会社: こぶし書房
• 発売年月日: 2009/01/26
• JAN: 9784875592426

商品レビュー

2012/03/13

アメリカは帝国の構造と秩序に対して責任を持っている。
実際、アメリカの指導部にはアメリカ帝国主義を拡大しようという現在の試みに反対するする声はほとんどない。

アメリカが支配的な世界規模の帝国、現代のローマ帝国であることは明白な事実である。

グローバリゼーションをめぐる議論のあらゆる側面を覆っているイデオロギーの霧は最終的には消え去る運命にある。それは克服されていない資本主義の矛盾がかつてないほど広範に、より破壊的な形で存在していることが明らかになってきたからである。

帝国主義は真空地帯を飲み込む。ソ連の影響圏あるいはソ連事態の一部だったバルカン諸国と中央アジアの旧ソ連共和国は別として、現在アメリカが手に入れている前進基地は米軍が大幅に基地を削減した地域にある。

帝国主義的拡大のための戦争はいかに正当化が不可能であったとしても、常にある種の正当化を要求する。

19世紀末から20世紀初頭の帝国主義は、主として2つの特徴によって他と区別される。（１）イギリスへのヘゲモニーの崩壊、（２）生産の集約と集中の結果である独占主義、あるいは大企業に支配された資本主義の成長。