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どうせ、あちらへは手ぶらで行く 「そうか、もう君はいないのか」日録
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2009/01/23 |
JAN | 9784103108184 |
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どうせ、あちらへは手ぶらで行く
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商品レビュー
3.9
10件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
城山三郎「どうせ、あちらへは手ぶらで行く」、2009.1発行。城山三郎氏の9冊の文化手帳(1998年から2006年)、左がスケジュール、右がメモ。本書はそれらを編集部が整理したもの。1998年は夫人が元気だった最後の年。山笑い妻ほほえみの箱根路(三郎) 歳重ね聖夜を語る夫婦かな(容子)。1999年9月、バンクーバー、夫婦最後の旅。2000年2月24日、妻逝去、68歳。君なくて何の桜か箱根路。
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城山三郎 没後に、手帳のメモが本にされた。 最愛の妻を亡くして、その孤独感と想いが 様々な言葉の中から、溢れ出す。 老いるって、こう言うことかもしれない。 「早く、天国に行けばいいんだ」と言われた事を 実践したのかもしれない。 物忘れに対するショック。 鈍鈍楽。どんどんらく。 ...
城山三郎 没後に、手帳のメモが本にされた。 最愛の妻を亡くして、その孤独感と想いが 様々な言葉の中から、溢れ出す。 老いるって、こう言うことかもしれない。 「早く、天国に行けばいいんだ」と言われた事を 実践したのかもしれない。 物忘れに対するショック。 鈍鈍楽。どんどんらく。 ふわり ふわふわ ふらふらふうらふら。 不実心 不成事 不虚心 不知事。 大義を追求した 城山三郎。 海軍特別幹部練習生として、特攻隊になる予定だった。 そのことが、大きなバネとなっている。
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「そうか、もう君はいないのか」と対になっている日記です。 晩年まで読書家で、がっしりした思考力をお持ちなのに 細かい面では老いが目立っていらしたのだと思いますが 語り口はしっかりとしています。 奥様が亡くなってから、「そうか、もう君はいないのか」が 成立するあたりまでのことが合わ...
「そうか、もう君はいないのか」と対になっている日記です。 晩年まで読書家で、がっしりした思考力をお持ちなのに 細かい面では老いが目立っていらしたのだと思いますが 語り口はしっかりとしています。 奥様が亡くなってから、「そうか、もう君はいないのか」が 成立するあたりまでのことが合わせ鏡のようになっている ので、両方読まれることをお勧めします。 この方のお仕事は、経済小説や伝記小説のジャンルで 素晴らしい業績を残されています。 むしろそちらの作品もしっかり読んでみるといいのかな。
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