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もんじゃの社会史 東京・月島の近・現代の変容
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 青弓社 |
発売年月日 | 2009/01/17 |
JAN | 9784787232946 |
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もんじゃの社会史
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本書はもんじゃがどのようにローカル・アイデンティティを表現する「月島もんじゃ」へと変容していったかを説明したものである。この変容をたどる手法としてマクロ的な視点とミクロ的な視点の両方を用いている。 私は、実を言えば、もんじゃを今まで一回ほどしか食べたことがない。そのため、本書...
本書はもんじゃがどのようにローカル・アイデンティティを表現する「月島もんじゃ」へと変容していったかを説明したものである。この変容をたどる手法としてマクロ的な視点とミクロ的な視点の両方を用いている。 私は、実を言えば、もんじゃを今まで一回ほどしか食べたことがない。そのため、本書を読み進めていく過程で「もんじゃが食べたくなった」と食欲にかられることはほとんどなかった。しかし、もんじゃが月島でたどった変遷を理解するうちに、ソースのにおいを多少なりとも感じることはできたような気がする。
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まわりの関西人は怒られそうだけど、僕はお好み焼きより断然もんじゃ派なんです。 しかし恥ずかしながら月島には行ったことがない。近いうちにぜひ行きたいと思うんですが。 早稲田大で地域社会学、人口社会学を専門にしている武田尚子教授は、月島という地域の変容、つまり空間構造、産業構造とい...
まわりの関西人は怒られそうだけど、僕はお好み焼きより断然もんじゃ派なんです。 しかし恥ずかしながら月島には行ったことがない。近いうちにぜひ行きたいと思うんですが。 早稲田大で地域社会学、人口社会学を専門にしている武田尚子教授は、月島という地域の変容、つまり空間構造、産業構造というマクロな視点と、ひとびとの営み、つまりどんな人が、どのような経緯で、どうやってもんじゃと関わってきたかというマクロな視点を統合して、月島が「工場労働者の町」から「もんじゃの街」へと変容していく過程を描き出しています。 いまならもんじゃに限らず、どんな食べ物でも、どこでも食べることができるわけで、しかも味もたいして変わらなかったりする。(僕が味覚音痴というのもありますが。) それでもやはり、その土地のものをその土地でいただくのが一番「あぁ美味いなぁ」と感じるのは、そこにストーリーがあるからなように思います。 路地のかたすみでひっそりともんじゃの店を出していたひとり身のおばぁちゃん。その最後は孤独死でした。店になじみのあった近所の人たちは、お葬式をあげようと。しかしお金がない。そういえば、と、ひとりがおばぁちゃんがかめにお客さんが払ったお金を貯めていたのを思い出し、探してみるとかめのなかに100万から200万もの小銭があったそう。 お菓子もんじゃの店は鉄板と、小麦粉と、ソースくらいあれば開業できる。その店は身寄りのないおばぁちゃんがなんとか自分で稼いで、このまちで生きていくための場所だったのですね。 ちょっとこれ、もんじゃ食べながら泣くかもしれない。
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