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永遠に生きるために
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 偕成社 |
発売年月日 | 2009/02/01 |
JAN | 9784037449100 |
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永遠に生きるために
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商品レビュー
4.1
9件のお客様レビュー
ごく普通の少年が、病気になり余命宣告を受けている。 普通の家族と、かけがえのない友達と過ごす、本を書き上げるまでの3ヶ月のお話。 素直に、勇敢に、等身大で夢を見ながら、生きる。 両親の気持ち、主人公の気持ち、妹の気持ち、まわりの大人たちの気持ち。 どれもに共感して読んでいたら、気...
ごく普通の少年が、病気になり余命宣告を受けている。 普通の家族と、かけがえのない友達と過ごす、本を書き上げるまでの3ヶ月のお話。 素直に、勇敢に、等身大で夢を見ながら、生きる。 両親の気持ち、主人公の気持ち、妹の気持ち、まわりの大人たちの気持ち。 どれもに共感して読んでいたら、気づいた。 当たり前の人生を、みんななんとか生きている。 意思をもって生きるこのサムは、小さくて弱々しいけど、ほんとにかっこいい。
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フォローしている方の感想で、出会うことができました。ありがとうございます。 白血病の度重なる再発(85%は治るのにね)により、余命少ない、11歳の少年「サム」が綴った、 「ぼくはこういう人間なんだよ」 というひとつの本。 日記や、やりたいことリスト、死に纏わる様々で素朴な...
フォローしている方の感想で、出会うことができました。ありがとうございます。 白血病の度重なる再発(85%は治るのにね)により、余命少ない、11歳の少年「サム」が綴った、 「ぼくはこういう人間なんだよ」 というひとつの本。 日記や、やりたいことリスト、死に纏わる様々で素朴な疑問を探求していく様子には、セラピーのようにも感じられて、サム本人も、それほど悲観的にはなっていないようにも見える。 しかし、もし自分がそのような立場になったら、はたしてどういった心境になるのかを考えたとき、こうした探求の姿勢に勇気づけられるような気がします。 死というものを考えるにあたり、世界中、様々な捉え方が可能であることや、ライフサイクルの一環であること。更に、全てのやりたいことの一面にまで、死に近い概念が含まれているように感じられる、サムの探究心は、まさになりたかった科学者そのものだと思う(表紙の鉛筆も彼の成果のひとつです)。 また、彼を支える周りの方々の存在の大切さと大変さは、本当に身に染みて実感いたしました。 特に、サムの両親の気持ちを推しはかると、他人の私でも辛いだろうと感じるのに、その辛さはどれほどなのか。彼らの普段と異なる言動や、神さまを恨むしかないような息子を思う辛い描写は、真に迫っていて、胸に刺さります。傷つけるつもりがなくても、結果として傷つけてしまう。本人も辛いのだけど、周りも辛いということを、改めてこの作品で実感いたしました。 ちなみに、それ以降の両親の描写も、真に迫っていたことを、書き足しておきます。そこには人間の愛の強さを感じ、あたたかい気持ちになりました。 おそらく、何が正解かなんて、誰にも分からないと思うけれど、それでもサムの中には、満ち足りた気持ちがあったと思うし、これを読んだ人の内にも、なにか心強くあたたかいものが灯ると思います。
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両親と8歳の妹と一緒に暮らしているサムは11歳。6歳のときに白血病にかかり、2度めに白血病を再発してから、もう入院しなくてよくなった。死期が近いと思っている。 友人フェリックスと、ウィリス先生に来てもらってやっている3人だけの「学校」で、自分のことを書いてみたら?と勧められて、こ...
両親と8歳の妹と一緒に暮らしているサムは11歳。6歳のときに白血病にかかり、2度めに白血病を再発してから、もう入院しなくてよくなった。死期が近いと思っている。 友人フェリックスと、ウィリス先生に来てもらってやっている3人だけの「学校」で、自分のことを書いてみたら?と勧められて、この本を書き始めた。 先生は、「どうしたら自分は死んだってことがわかるのか?」とか、「神さまはなぜ子どもたちを病気にするのか?」の質問にも、ちゃんと調べたり考えさせたりしてくれる。 3人で一緒に「やりたいことリスト」も作った。フェリックスが、リストを実行するのを手伝ってくれた。ところが、その途中フェリックスが入院し、面会にもいけなくなる。 自らの死を間近に感じる少年が、自分のことや、自分の集めているウソのようなホントの話、いろんなリスト等をまとめた一冊。 *******ここからはネタバレ******* 闘病記ですが、焦点が当たるのは病の進行ではなく「生きている時間をどう使うか」だったため、悲壮感があまりなく、読みやすい作品です。 彼らの「学校」のウィリス先生がとてもいいですね。 普通の先生なら、死期を間近にした子どもたちから「死」に関する質問をされたら、話を逸らしたくなるでしょうに。 そして子どもたちは、これらの考察や「やりたいことリスト」の実行などから、どんどん賢くなっていくのです。 たとえば、「この目でじかにゆうれいを見る」の実行のために、コックリさんをしようとするフェリックスに対し、サムが、母さんが「わけのわからないものに中途半端に手を出すもんじゃりません」ってそれを嫌っている、と言うが、フェリックスは、「おまえの母ちゃん、教会へ行っているよな?それってさあ、わけわかんねえもんに手ぇ出すの最たるもんじゃないのか?」と言い返すのです。 親を放っておいて子どもはどんどん成長していきます。 1年あると思っていた余命が、2ヶ月か2~3週間か、と宣告されたとき、泣き崩れる母親にサムは言うのです。 「泣かないで。お願い、母さん。ぼく、神さまに言っとくから、なんかあんまりでしたって」「あっちへ行って会ったらね」 「そうしてちょうだい、かならずよ」「ウチノ子カエセって伝えてよ」 自ら記せない、自らの最期を記録に留めるために、サムは本の最後に、両親たちに書き込んでもらえるように質問表を作っていて、それに両親が書き込んだものと、彼の「死んだらしてほしいこと」リストでこのお話は終わるのです。 優しい物語ではありますが、でもやっぱり子どもの死ぬ話は悲しいですね。 「良書」だとは思うけれども、どなたにお薦めしたらいいのやら?と途方に暮れていましたが、やっぱり、「死」を感じることは、より良い「生」のためにも必要だと思います。 しっかりした高学年以上の読書をお薦めします。
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