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作風もキャラも描写もバランスの取れた全9編
『COMIC桃姫』2008年11月号に掲載された6編に、『ペンギンクラブ』2007年1月号(1編)と3月号(2編)を加えた全9編。あとがきによると、製作時期では当時のと数年前のとが半々なのだとか。それはさておき、登場人物も、その関係性も、ストーリー展開も、そして官能描写も、全てに...
『COMIC桃姫』2008年11月号に掲載された6編に、『ペンギンクラブ』2007年1月号(1編)と3月号(2編)を加えた全9編。あとがきによると、製作時期では当時のと数年前のとが半々なのだとか。それはさておき、登場人物も、その関係性も、ストーリー展開も、そして官能描写も、全てにおいてバランスの取れた内容ではなかろうか。 女子高生を主軸にしつつ女教師も出てくるし、社会人と思しき女性も出てくる。幼い男女の甘酸っぱい恋模様もあれば、無慈悲な物語もある。様々なストーリーやシチュエーションを散りばめながら愛の無い作品、愛を探す作品、そして愛し合う作品が混在し、それでいて作者らしさを全編で感じる統一感もあるのはさすがと言える。官能描写も良好で興奮度も高い。 作者自身が画風の変革期と認識しており、絵柄の違いを気にしているようだが、特に大きな違いは見出せない。むしろ、欲を言えば、最後の話は前後編にして義母の淫らな活躍(?)をもっとフィーチャーする手もあったかな?と思った。
DSK