パラレル-'08年北京パラリンピック日本

京谷和幸(著者), 木村俊之(著者)

• 販売会社／発売会社: 祥伝社
• 発売年月日: 2009/01/08
• JAN: 9784396460181

商品レビュー

2009/11/16

著者は元Jリーガーが交通事故で車椅子となり、車椅子バスケットの日本代表として活躍している。

実話に基づく映画のシナリオ本のため、細かい箇所は
事実とは異なる。
そのため、事故後のリハビリの苦しみなどは余りかかれていない為
どうも読み応えが無く、うすっぺらな感じがある。

ここにかかれていない苦しかった事の告白的なものが
あると思っていたので、正直がっかり

2009/01/16

3月14日よりロードショーの映画『パラレル』のノベライズ本です。
私は、本日までの先行上映も見てきました。

主人公は昨年の北京パラリンピック日本選手団主将もつとめた、車椅子バスケットの京谷和幸選手と奥様の陽子さん。
ストーリーは、有望なサッカー選手であった彼が交通事故に遭遇、車椅子生活を余儀なくされた絶望から這い上がり、車椅子バスケットプレーヤーとして日本選手代表にまでなる実話を元に、わかりやすく描かれています。

上記あらすじだと、一見スポ根っぽい感じですが、映画は京谷選手を支えてきた奥様との愛情が軸になっていて、二人で困難を乗り越えていく様子や結婚に至るまでの恋愛要素もある素敵な感じのストーリーになっています。

「愛はすべてを乗り越える」
本の帯にもあるキャッチフレーズですが、「愛」が「力」になって「前に進む」エネルギーになることを実感させられます。また、「愛」が単なる甘い恋愛から、もっと深い愛情になっていく様を映画では追っています。

他、映画では、迫力のあるバスケの試合シーン、そして主人公の要潤が見事にシュートを決めるシーンなど、バスケットも盛りだくさん！車椅子バスケットをパラリンピック等で見逃してしまった方は、是非映画で車椅子バスケットのパワフルな試合を見て下さい♪登場する選手達にもご注目!!

と、そんな映画のノベライズですが、映画の雰囲気をそのまま写し出しています。
本の奥付部分に「本書は実際の映画とは内容が異なります」とありますが、私としてはかなり忠実に書かれていると思いました。
個人的には、映画を見る予定の方は、映画の後で本を読むほうが良いと思います･･･

残念ながら映画に行けない場合は、是非本書をお読み下さい。
本の中には、映画のカットがところどころ挿入されているので、映画のイメージがつきやすいと思います。

表紙のカバーイラストは、樋口大輔氏(サッカー漫画「ホイッスル！」作者)の淡い繊細な線の素敵なイラストです。

■『パラレル』オフィシャルサイト　http://parallel-movie.com/