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自分流に考える 新・新軍備計画論誓
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自分流に考える 新・新軍備計画論誓

森嶋通夫(著者)

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自分流に考える 新・新軍備計画論誓

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 1981/10/15
JAN 9784163369303

自分流に考える 新・新軍備計画論誓

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商品レビュー

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2022/07/09
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本書は絶版になっていますので、図書館か中古で高額で購入をして読むしかありません。 とても重要な内容ばかりが書かれていますので、復刊して一人でも多くの日本人が読んでいくべき本だと思います。 森嶋さんご自身の学生時代・軍隊時代・敗戦後の大学・大学院卒業後から。 新・新軍備計画論ー故海軍大将井上成美氏に捧ぐ― 当時と同様、今日でも日本にできることは、戦争を抑止することではなく、回避することだけである。 から始まっています。 国防問題は、政治、経済、自分のいのちの問題。 スイスが第二次大戦で、なぜヒトラーに攻撃されないで国を守れたのかは、「中立国というスイスの政治的地位」。 現在ではハード・ウェアでなく、外交や経済協力や文化交流のようなソフト・ウェアが国を守っている。 終戦時、天皇陛下の地位は極めて危なかったのに、その地位を守ったのは、天皇御自身が皇太子殿下時代のイギリスでの交遊が、多くのイギリス人によって高く評価されていたことが要因。 国際親善、国際交流、相互理解が強力な防衛手段になりうることを明白に証明している。 われわれに残されている唯一の自衛法は、戦争を起こさないことであり、そのためには戦争が起こってから活躍する人でなく、開戦前に活躍する人を充実するより他ない。 一方的な夢を膨らませるのは子供じみている。歴史から教訓を得ることは大切だが、「もしあの時こうしていたら」といろいろ空想を交えて思索して身勝手な教訓を引き出すのは、歴史から何も学んでいないのと同じことである。 種々なる可能性の将来の発展コースが多岐的である場合に、それらをすべて対等のものとして取り扱うのは間違っている。小さい確率でしか発生しないような可能性と、極めて高い確率で起こる可能性を、対等に比較するのは、悪平等である。どちらの夢が迫真感があるかを、よく考えて欲しい。 歴史とは実際に生起した事件の列記であって、単なる可能性は歴史ではない。歴史的に生じた事実から学んでいるのではない。 森嶋さんの防衛論とほとんど同趣旨の、当時日本首相であられた、鈴木善幸首相がイギリス訪問時に、1981年6月16日タイムズ紙に掲載された、ヒース元首相の「鈴木氏へのメッセージ」の論説。 とても教えられて、気づかされて、考えさせられることの多い本です。

Posted by ブクログ