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天ぷらにソースをかけますか? ニッポン食文化の境界線 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2008/12/22 |
JAN | 9784101366517 |
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天ぷらにソースをかけますか?
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商品レビュー
3.8
34件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ソースで天ぷら ばら寿司かちらし寿司か ぜんざいかおしるこ 肉まんと豚まん かつて西日本では農耕用に牛を多く飼育しており、関東では農耕用に馬を多用している 食文化の違いをネットを通して調査したもの p263
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西の薄口、東の濃口醤油。 うどんとそば、だしの違い。 食の東西比較や、地域差については、これまでも見聞きする機会も多かった。 最近はバラエティ番組でもよく取り上げられる。 本書は、新聞の企画で、全国の読者の情報により「食の境界」がどこにあるかを可視化しようとしたもの。 くっきり...
西の薄口、東の濃口醤油。 うどんとそば、だしの違い。 食の東西比較や、地域差については、これまでも見聞きする機会も多かった。 最近はバラエティ番組でもよく取り上げられる。 本書は、新聞の企画で、全国の読者の情報により「食の境界」がどこにあるかを可視化しようとしたもの。 くっきり東日本/西日本が分かれることあり。 あるいはモザイク状にばらばらになることもあり。 いろいろな分布が、一筋縄にはいかない多様性を表していて面白い。 「食の方言」というけれど、方言周圏論みたいに「中央」から「周辺」へ広がるわけでない。 食べ物という「実体」があるからか? それとも周圏論の仮説に無理があるのか? そんなことも考えてしまった。 釣り鐘型のたこやき? 栗の甘露煮入りの甘い茶碗蒸し? ぜんざいより甘い味噌汁? 福神漬けを「ふくしんづけ」と読む地方がある? まだまだ知らない食文化がある。 本書では自分の生まれ育った県にあるとされるものが、自分は全く知らなかったりすることもあって、驚いた。
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日本経済新聞社がウェブ上で連載した「食べ物 新日本奇行」(「紀行」ではないやうです)を書籍化した『全日本「食の方言」地図』を加筆改題の上、文庫化したのが本書であります。 食の方言とは言ひ得て妙で、元の表題の方が良いやうな気もしますが、まあそれはいい。土地によつて、食べる物が違ふの...
日本経済新聞社がウェブ上で連載した「食べ物 新日本奇行」(「紀行」ではないやうです)を書籍化した『全日本「食の方言」地図』を加筆改題の上、文庫化したのが本書であります。 食の方言とは言ひ得て妙で、元の表題の方が良いやうな気もしますが、まあそれはいい。土地によつて、食べる物が違ふのは当然の事だし、同じ物でも呼び名が違ふ事もあります。狭い日本なんてとんでもない! 本書の目新しさは、ウェブ上の連載といふ特質を活かし、読者と双方向の内容となつてゐることにあります。例へば表題にもなつてゐる「天ぷらにソースをかけるか」といふ設問には、掲載されるや否や、読者からのメールが続続と届いたさうです。最終的なVOTEの結果は、ソースをかける地区は西日本に集中してをり、従来ならば何となく語られてゐた事が、見事に視覚化されて、食の方言地図が一丁上がりとなる訳です。 他にも、「ぜんざい」か「お汁粉」か、「肉まん」か「豚まん」か、「冷やし中華」か「冷やしラーメン」か「冷風麺」か、「メロンパン」か「サンライズ」か、肉といへば「牛」か「豚」か「鶏」か.....等等、VOTEによる「日本地図」が次々と完成されていくのでした。ところで、わたくしにとつて、「サンライズ」は初耳でした。あと、「他人丼」の分布図も作成して欲しかつた喃。 最終章は、著者本人が東海道を歩いて旅をし、食文化の境界線を自らの足と目で確かめてゐます。新聞記者の血が疼くのか、やはり自分で取材をして初めて納得するのでせうか。 ここでは、「サンマーメン」(初めて聞いた)地帯、「白ネギ」と「黒ネギ」境界線、「イルカ」地帯、「米味噌/うどん」と「豆味噌/そば」境界線、うなぎを「背開き・蒸す」「腹開き・蒸さない」の境界線、「モーニング」地帯などを次々と認定していきます。そしてなぜか「灯油を入れるポリタンク」は赤か青か、の境界線まで調べてゐます。食文化とか関係ないですね。 郷土愛をくすぐり、野次馬的好奇心を満たす一冊で、ネット時代以前には考へられなかつた書物と申せませう。続篇みたいなものもあるやうなので、それも覗いてみます。デハデハ。 http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-748.html
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