となりの怪物くん(1) デザートKC

ろびこ(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2009/01/13
• JAN: 9784063655407

商品レビュー

2024/09/20

どうしてそれでも私たちは、誰かを求めるのだろうーーー

この物語の登場人物は、誰もが「器用に生きられない」人たちだ。彼らの生きることの下手くそさと言ったら、もういい大人の私からしてみると読んでいて歯がゆいぐらいだ。ギザギザの彼らはぶつかり合うことで少しずつ人と寄り添うことの喜びや苦しみを知り、寄り添い合うことのできる形になっていく。自分のことしか愛せなかった彼らは、自分の思いよりも優先したいと思う人を見つけ、傷つきながらも誰かを大切にすることを学んでいく。その姿を見て、応援したくなる人もいれば、自分が大切にできなかった誰かを思い出して胸が苦しくなる人もいるだろう。高校生の頃も、大人になった今も、人と寄り添い合うことの難しさ、そして、喜びを教えてくれる、人生の必読書である。

2023/12/18

登場人物がみんな一風変わっている。
結構非常識な行為がばんばん出てくるが
絵柄が可愛いから漫画として割り切って読みやすい。

ハルの野生動物な感じもそうだが
シズクもはっきりしていて強くて一般人離れしている。

2021/06/06

人と人とが出会うことで、
一気にいろんな人間関係が変わり始める。
自分になかったものを持っている人と出会うと、
今までの自分の考えを
根本から揺さぶられる。
これでいいのかと思い、
その思いはどこから連れてこられたのだろうかと考える。
気になり始める、
その人の横顔を見始める、
見つめ合う時間だけではなく、
その人のことを見つめ始めるようになると、
惹かれたことが自分でも気づく。
そうなることから始まる。
自分の気持ちと相手の気持ちが同じなんてわからない、
同じでなくても良い。
好かれたいのではなく、好きの気持ちを伝えたいという思い。
どうなりたいのか？
お付き合いってなんなのか？