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逆襲、にっぽんの明るい奥さま
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逆襲、にっぽんの明るい奥さま

夏石鈴子【著】

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逆襲、にっぽんの明るい奥さま

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 マガジンハウス
発売年月日 2008/12/18
JAN 9784838719419

逆襲、にっぽんの明るい奥さま

¥110

商品レビュー

3.7

10件のお客様レビュー

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2013/09/09

読むのは3度目か4度目の『逆襲、にっぽんの明るい奥さま』。私は何度か借りて読んだあげくに、この本を買ってしまったくらいだ。5年前に出たこの本のあとがきには、「続編のタイトルは、今のところ『突撃、にっぽんのきれいな奥様』を予定しています」(p.189)と書いてあるのだが、まだ続編は...

読むのは3度目か4度目の『逆襲、にっぽんの明るい奥さま』。私は何度か借りて読んだあげくに、この本を買ってしまったくらいだ。5年前に出たこの本のあとがきには、「続編のタイトルは、今のところ『突撃、にっぽんのきれいな奥様』を予定しています」(p.189)と書いてあるのだが、まだ続編は出ない。心待ちにしているあいだに、夏石鈴子のすでに出ている本を、時々また読んでみたりする。 読んで、話に出てくる人の、声には出さない心のうちのご意見に、そうそうと思い、あるいは、話に出て来る人が口に出した言葉に、う、という気持ちになったり、私も似たようなことを言ったことがあると思い出したりする。こういう言動をする人はイヤだ、というところに共感もする。 『逆襲、にっぽんの明るい奥さま』とか、『いらっしゃいませ』とか、夏石鈴子の書く話を私は何度も読んでいる。くりかえし読んで、同じところで、あーそうそうと思うときもあるし、こんなことも書いてあったかなと新たな発見をするときもある。 『逆襲、にっぽんの明るい奥さま』のあとがきには、こんなことが書いてある。このあとがきも、数度目にしているが、こんなん書いてあったっけと今回思った一節。 ▼最近のわたしは人間について、よく考えている。特に人間の才能を考える時、とりあえず何があっても外からは普通に見えるというのが、最大の才能ではないかと思います。「この人、大丈夫?」と思わせる人は、あまりいないものです。だいたいの人は、悲しみ苦しみがあっても、それは外に見せないものだ。だから、そんなことを今回、物語にしてみました。(p.188) 私は、あとがきの中でも、この部分の、すぐ前にあるところをくっきりおぼえていた。 夏石鈴子が書くもののおもしろいところはいろいろあるが、登場人物が、文句というか批判というか、アホかおまえ!というような相手に(おおむねは、口に出さずに心のうちで)ぶっつける罵詈がいい。 私はたぶん、そういう罵詈を、登場人物の心をなぞって読みながら、自分がぶっつけたい相手に言ってる気になってるのかもしれへんなと思う。そして、登場人物の観察眼を自分も拝借しながら、罵詈をぶっつけたい相手を観察し、自分自身を省みているような気がする。 たとえば、自分がパワハラをしている、などとは思ってもいないような人物の、しかしそれはどう考えてもハラスメント言動でしょうというものは、ほんとうに処置無しで困る。現実には、私も「なるべく避ける」くらいしかできないことが多い。面と向かって、アホかおまえ!と言えたらいいけれど、そう簡単には言えない。当たって、向こうが砕けてくれたらいいが、こちらが砕ける可能性のほうが高い。何の気なしにハラスメント人間になってる人は、そういう立場の人物だからだ。 そういう苦しく、しんどいときに、夏石鈴子は効く。私はほんとに、いっときはお守りのように『いらっしゃいませ』を読んでいた。 職場であれば、組合とか話せる同僚さんとか、それもすごく大切だけれど、自分自身の心の支えがあると、アホかおまえ!というような相手のいるような場をやりすごすのに、助かることもあるのだ。 (8/27了)

Posted by ブクログ

2013/09/05

短編8作品。 普通に見える主婦たちだって、いろいろ思ってるし、いろいろ考えてる。 8人の主婦たち(専業主婦も正社員もパートも)の普通の日常を書いてます。 同感したり、ふーん、そうとらえるかと思ったり。 おもしろく読めました。

Posted by ブクログ

2013/07/19

どこにでもいそうな「普通の」奥さん(お母さん)達が心に溜め込んでいるドロドロしたもの。表には出さない暗い部分の描写が秀逸でした。 良い「妻」や「母親」でいるために日々何かと闘って、疲れて。 報われていい終わり方をするお話もあったけど、決壊寸前の「先はやっぱりバッドエンドなんだろ...

どこにでもいそうな「普通の」奥さん(お母さん)達が心に溜め込んでいるドロドロしたもの。表には出さない暗い部分の描写が秀逸でした。 良い「妻」や「母親」でいるために日々何かと闘って、疲れて。 報われていい終わり方をするお話もあったけど、決壊寸前の「先はやっぱりバッドエンドなんだろうか」というお話もあり、そこにリアリティを感じました。

Posted by ブクログ

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