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半藤一利【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2008/12/20
JAN 9784103132714

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商品レビュー

4.2

44件のお客様レビュー

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2023/06/19
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「嘉永六年(一八五三)六月、ペリー率いる米艦隊が浦賀沖に出現。役人たちは周章狼狽する。やがて今日の都はテロに震えだし、坂本龍馬も非業の死を遂げる。将軍慶喜は朝敵となり、江戸城は開城、戊辰戦争が起こる。新政府が樹立され、下野した西郷隆盛は西南戦争で城山後に没すー。波瀾に満ち溢れた二十五年間と歴史を動かした様々な男たちを、著者独自の切り口で、語りつくす。」(本書紹介文から) (以下、オビ:はじめの章からの引用)「というわけで、これから私が延々と皆さんに語ることとなります幕末から明治十一年までの歴史は、「反薩長史観」となることは請合いであります。あらかじめ申し上げておきます。そう、「幕末のぎりぎりの段階で薩長というのはほとんど暴力的であった」と司馬遼太郎さんは言います。私もまったく同感なんです。」 2008年3月~7月に行われた、慶應丸の内シティキャンバスの特別講座。 半藤氏は自らを「反薩長史観(=反皇国史観)」であるとスタンスを明確にされてから語られている。靖国問題にも通じる大変大きなポイントである。 今の時代に生きる自分も半藤氏や司馬遼太郎氏と同じように思うが、薩長史観や皇国史観がまっとうな思想だと思われていた時代が存在したということで、歴史は作られるものなのか、作るものなのかとか、そういうことも考えさせられてしまう。 そしてまた、この半藤氏が選択された激動の25年は、この時代に生きた庶民にはどんな風だったのかなとも考えさせられたりする。25年間といえば、一人の人生の例えば10歳~35歳。この間のこの凄まじい変化の様子は、人々はどれくらいわかっていたんだろう。当時もしTVがあったら、毎日のように大事件の報道ばかりで、昨今の強盗殺人の非ではない。国内で戦争が勃発している。 「蛤御門の変」では、京都がまる焼けとなり約28000戸が焼失したと記されていた。これは、いま戦下にあるウクライナの実情と、庶民にとっては変わらない。もしくはそれ以上かもしれないなと思ったりする。 突如浦賀に現れたペリーは、よく「宇宙人が来た」ようなものだと例えられる。もしエイリアンが突如現れたとして、今の政府やあるいは地球人は、どう対応するか(笑)。攘夷なのか開国なのか。その時リーダーシップを発揮するのは誰なのか(地球上のどの国のリーダーなのか)、誰がどう考えをまとめていくのか。国連か各国か? 今は情報が瞬時に世界中に伝わるが、当時の情報の流通経路は限られていただろうから、より情報をもっていた藩主が、保持している情報で考えを構築する。今でいえば優秀な知事が主導権を持っていたり、また知事によって様々なカラーがあって、意見が全くまとまらない。また、まとめ役も当時は、幕府か朝廷かとぐらついており、非常に不安定な状況下にあった。 まずは、幕府と朝廷を一体化しようと「公武合体」案が提唱されたとしても、その中でまた開国か攘夷かで議論が一致せず、結論は日々クルクルと変わる。 「ゴチャゴチャ、チマチマしてね~で、尊王攘夷、これしかね~」と力で押し切ろうとする長州。 公武合体と尊王攘夷の衝突→長州と薩摩の対立→長州征伐(薩摩主導)→(なんと!)薩長連合→倒幕→王政復古→明治維新(新政府発足)→欧米視察(文明開化)→その後も朝廷vs.幕府の継続(戊辰戦争等) 半藤氏は、これらの流れについて、多角的に情勢を伝えながら、わかりやすく説明して下さる。次々に起こる大事件の背景や関わった主要人物を丁寧に説明して下さるので、後世の読者としては比較的よく理解できる。それでも整理された後の時代に生きる我々でさえ、解説なしにこの時代の流れを理解するのは困難であるのに、当時の庶民はもう何がなんだかわからない時代に生きていたのではないでしょうか。 個人的には、歴代続いてきた幕府の存続や徳川家の存続、対外交渉、朝廷との関係調整など、これらのゴタゴタの時代のど真ん中に存在してしまった慶喜さんは、本当に大変だっただろうなと、他人ごととして、ただの読者として、無責任な立場で、そう思ってしまいました。

Posted by ブクログ

2022/05/11

幕末史をサクッと勉強したいならオススメできる。 著者の独特な語り口で内容が頭の中にスッと入る。 しかし、著者の歴史観がダダ漏れであり、これ一冊だけだと、中立的な歴史観に基づいた歴史を学べない可能性があるので、他著の幕末史に関する書物も併せて読んだ方がいいかもしれない。

Posted by ブクログ

2022/04/03

読み応えのある本にひさしぶりに出くわした。 学校で習った歴史は今まで疑うことはなかったけど、それはそれで誰かの視点から書かれたものなのだということにハッとさせられた。歴史で点を取るのは楽しかったけど、先生はこう思いませんなどといった歴史の授業があったとしたら、きっと歴史を好きにな...

読み応えのある本にひさしぶりに出くわした。 学校で習った歴史は今まで疑うことはなかったけど、それはそれで誰かの視点から書かれたものなのだということにハッとさせられた。歴史で点を取るのは楽しかったけど、先生はこう思いませんなどといった歴史の授業があったとしたら、きっと歴史を好きになってたかもしれない。。。

Posted by ブクログ

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