シャーロック・ホームズ・イレギュラーズ 未公表事件カタログ

森瀬繚, クロノスケープ【編】, 日暮雅通【監修】

• 販売会社／発売会社: エンターブレイン
• 発売年月日: 2008/12/26
• JAN: 9784757745711

商品レビュー

2024/10/12

聖典を読み尽くしたシャーロキアンの方々が行き着くルートであろうパスティッシュ（模倣）品を紹介した本。
『指名手配の男』とか『シャーロック・ホームズの功績』辺りの本格派が自分は好きなのでそれ以外の著名人とのパロディ的なモノや吸血鬼などのホラーに絡めたモノや兄妹子孫モノはやはり違う気がする。近年だと『絹の家』が財団から認知されたが自分としては違和感がある。本書でも紹介されているが『ホームズの秘密ファイル』シリーズが誤魔化しのない短編集としてパスティッシュでは最高峰だと思う。同様に名前は違えど『ソーラー・ポンズの事件簿』も比肩していると感じる。何が言いたいかというとホームズモノは短編に真価を発揮するが短編集となると労力の割に金にならない（映画化が難しい）。本書に紹介されているパスティッシュの数は多けれどもファンが納得するモノはそう多く無い様に見える。
漫画やゲームブックにまで紹介が及んでいるのがありがたい。ぜひ最新版を出して頂きたい。

2012/11/24

シャーロック・ホームズのパスティーシュ、パロディ、研究書、映像作品などのガイド本。よく調べたなあと感心…。座談会ページもあって、みんな本当に好きなのねと。

2011/04/27

シャーロッキアンです! と自称できる程ではないけれど、パスティーシュを見るとつい買ってしまい、いつしかウン十冊。
ひたっすら「シャーロック・ホームズパロディとパスティーシュ」の紹介をしてあるこの本を見ると、まだまだ知らない本も結構載っていて、ただの「買い物・読み物リスト」と化す予定。ちなみに研究書の類は載ってません。
あまり研究書は好きじゃなくて、ただひたすら「お話」を読みたいとい私にとっては、非常にありがたい本です。

モノクロページにカットを描いてる方は、ホームズによくある「インバネスコートとディアストーカー(鹿撃ち帽)」の姿ではなく、黒髪のフツーの格好で描いていて「あぁ、ちゃんとホームズ好きなんだな」と好感が持てました。
表紙は逆に、さっきの「よく見る格好」になってますが(中のカットと別人)、でないと、売れないんでしょうなぁ……スーツの黒髪のオッサンが載ってるんじゃ誰もホームズの本だと分からないだろうしなぁ……