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風の巻く丘
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新水社 |
発売年月日 | 2008/12/20 |
JAN | 9784883851140 |
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風の巻く丘
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商品レビュー
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冒頭に作者からエミリ・ブロンテに献辞されている通り、本作は「嵐が丘」のオマージュである。嵐が丘を知らなくても、復讐譚として読み進めることは可能だが、おそらく平板な印象のまま読み終えてしまうのだろう。 カティという娘を奪い合う富豪のエムリックと、幼馴染のラジエ。三人の愛憎の行方と...
冒頭に作者からエミリ・ブロンテに献辞されている通り、本作は「嵐が丘」のオマージュである。嵐が丘を知らなくても、復讐譚として読み進めることは可能だが、おそらく平板な印象のまま読み終えてしまうのだろう。 カティという娘を奪い合う富豪のエムリックと、幼馴染のラジエ。三人の愛憎の行方と、その息子世代に引き継がれる愛憎を、カリブの市井の人々の伝え聞きの形式で描いてゆく。そこにはカリブ世界のポリフォニーが現出している。 嵐が丘にも、身分や民族の差別の要素はあったと記憶しているが、本作はそのウエイトがより一層色濃い。 と、ここまで外面的な特徴ばかりを記してきた通り、どうもこの作品に対して、何らかの個人的な思いを書こうとしても、さして印象に残るものが無かった。理由は何なのか判然としないが、その理由を突き詰めて考えるほど、興味を持てない。 代表作と呼ばれる別作を、機会があれば読んでみたい。
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