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新しいボランティア学習の創造
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ミネルヴァ書房 |
発売年月日 | 2008/12/10 |
JAN | 9784623052578 |
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新しいボランティア学習の創造
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ボランティアという概念は、国によっても時代によっても異なり、 多様である。 それゆえに、ボランティア学習という捉え方も、試みも多様になる。 ボランティアとは何かを学ぶこと、 ボランティアという経験自体の学び、 ボランティアをした後で考えること、 どこに焦点をあてるかでも...
ボランティアという概念は、国によっても時代によっても異なり、 多様である。 それゆえに、ボランティア学習という捉え方も、試みも多様になる。 ボランティアとは何かを学ぶこと、 ボランティアという経験自体の学び、 ボランティアをした後で考えること、 どこに焦点をあてるかでも変わってきてしまう。 もともと、ボランティアという言葉は、 イギリスでは志願兵として使われていて、 フランスでは自由意志として使われていた。 日本では、奉仕、という捉え方が強かった。 奉仕という捉え方が、日本のボランティア観、ボランティア学習の特徴なのだろう。 奉仕活動を通して、心の教育、道徳的価値、貢献することを学ぶ。 その奉仕活動は、あらかじめ教師によって用意されている事が多い。 ボランティアの中心的な考え方は、自発性であるが、 教育として押しつけになったとき、そこには生徒の自発性はなくなってしまうという矛盾をはらんでいるがために、奉仕活動となった。 イギリスや米国ではどうか。 こちらでは、シチズンシップの中に、ボランティアが位置づけられているという。 どう違うのか、 それは、社会参画や社会を批判的に捉えるという視点が強く出ているという点であろう。 与えられた課題に奉仕的に取り組むのと違って、 社会課題を解決するために、地域の課題を解決するためにボランティアがあり、社会をつくっていくためのボランティアという視点があるということだ。 そして、そこでの体験を、教科の学習に活かしていく。 総合的な学習の時間で行う内容なのだろう。 ボランティア活動は、ボランティア活動として独立させてしまわず、 そこから社会参画や社会の問題を捉える視点、公民科の知識へと接続する学習環境が用意されているか否か、その辺が、これからのボランティア学習の課題なのかな、と考えた。 社会の担い手としてのボランティアを生む、ボランティア学習。 それは、ゴミ拾いなどの与えられた活動に参加することではなく、 自ら社会の課題を発見するところから始めて、 ボランティア後に、 もう一度、社会の知識とつなげていく振り返りがあることが大事なのだろう。 大学で導入されているボランティアに関する授業でも、その辺のカリキュラムはまだまだ課題があるのではないかと本書を読んで感じた。
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